『文人畫三大家集』(閑人亭日録)

 田島志一編輯『文人畫三大家集』審美書院明治42(1909)年刊を開く。『真美大観』と同じ大きさ。昨日の『本朝三十家名畫集』國華社、『光琳派畫集』審美書院より 一回り大きい。與謝蕪村、田能村竹田、渡邊崋山の三人を収録。「緒言」結び。

《 本書は三大家の代表作を網羅して略々遺憾なきを得たるを信ず、然れども本書掲載以外尚若干の傑作なきにあらず、此等は悉く東洋美術大観に収載し、両々相待つて 益々三名家の面目を發揮すべし、終りに臨みて珍蔵家諸君が本書の為に其珍蔵撮影上尠からざる便宜を與へられたるを謹んで感謝す

    明治四十二年四月二十八日  審美書院主幹 田島志一 識  》

 この掲載画は田島志一の審美眼によって選ばれている。そこには昨日話題の渡邊崋山『千山萬水圖』は未掲載。『芸術新潮』「特集 最強の日本絵画」に掲載の 与謝蕪村『夜色楼台図』は『文人畫三大家集』では未掲載。それにしても多色摺り木版画の素晴らしさ。これらを現物の絵と並べて鑑賞したい。意外と木版画の方が 魅力的だったり・・・するかも。作品の対比を愉しむ展覧会、誰かやらんかなあ。私には無理。
 田島志一『欧洲に於ける審美書院の展覧会の概報』審美書院明治44(1911)年には彼の自負と意気込みが漲っている。

《 本書は木版彩色摺ある故を以て價値最も大なりとす、本書の木版摺は複製技術の傑作と稱すべきものなり 》 4頁

《 「目下出版中の東洋美術大観は来年の日英博覧会に出品して大いに東洋美術の為に気焔を吐こうというので其の全部出版を急速力で進めて居る」  》  山崎純夫 【田島志一と審美書院】
  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/artbooks/kusa13.html

 午後、東京学芸大学の学生を源兵衛川などへ案内。昨日ガイドに案内されてきれいな川なので魚がいないと思ったというので、そりゃ間違い、と昨日彼が見下ろした ひろせ橋から川を眺める。見るコツを教えると、彼はこんなに魚がいるとは、とビックリ。

 ネット、うろうろ。

《 本連載895でも既述したけれど、松山が入院したことで、三島の畑毛温泉をともにすることができず、本当に残念だったというしかない。 》  出版・読書メモランダム
  http://odamitsuo.hatenablog.com/entry/2019/09/27/000000

 種村季弘氏も好んでいた畑毛温泉は三島からバスが出ているが、三島市ではない。
  https://www.town.kannami.shizuoka.jp/kanko/tomaru-asobu-taiken/hatakeonsen.html

《  10月1日、文化庁から
  「あいちトリエンナーレへの補助金不交付を決定した審査の議事録はございません。」
  との文書が国会事務所に届きました(怒)

  どのような審査で「不交付」が決まったのか知りたいと文化庁に要求していた回答です。 》 もとむら伸子(本村伸子)
  https://twitter.com/motomura_nobuko/status/1178944070174904320

《 高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違え問題が深刻さの度合いを増している昨今ですがいかがお過ごしでしょうか 》 九重 慧
  https://twitter.com/kokonoekei/status/1178880431325765633

《 財務省経済学によると増税社会保障への信頼感が高まって消費が拡大するので問題ない(棒読み) 》

《  御用学者のコメント期待してますw
  誤用学者じゃないよw 》