『中村雄二郎対談集 対話的思考』六(閑人亭日録)

   藤田博史との対話「VIII 文化のなかの精神医学」を読んだ。

《 中村 藤田さんが四年前にお出しになった『桜さくら桜」という句集はおもしろかった。(中略)
     例えば、「父という名に守られて生きているすべての人たちに幸あれ」。
  「何かしたいということだけか私のしたいのは」。これなんか大変哲学的ですね。 》 279頁

《 中村 「父という名に守られて生きているすべての人たちに幸あれ」も「すべてが言いかえであることをたれぞ知るよしもなく」も、「了解とはさらに先へ向かうことの 放棄」も、精神医学の大問題に関わっていると思う。
     また、「人は死ぬ、人が死ぬ、人も死ぬ」、日本語の「が」と「は」と「も」の問題は、言語のことを考え、日本語のことを考えると、必ず誰もがぶつかる問題 ですね。 》 281頁

《 藤田 トポロジー、位相的な関係ですね。ただ単に重なっているだけではなく、その絡み方の問題です。
  中村 私は、優れた文学、広い意味での言語表現というのはそういうものをきちんと見ていると思う。文学というのは言葉から離れられないし、自己解明をしないことが 多いけれど、われわれがそこに非常に強いインパクトを受けたり、驚きを受けるのは、そういうものを説明的でない形で示しているからではないですかね。
  藤田 おっしゃるとおりですね。言語の持つ矛盾がそこにあらわれているわけです。言語でないものを言語によって説明することには常に一定の限界がついて回る。 それを乗り越える方法はあるはずです。その一つが文学、もう一つはラカンの示したトポロジーで、これは視覚的な形に訴える。 》 303頁

《 中村 在来の科学は、線形というかリニアでしょう。それではいろいろな現実がカバーできなくなってしまった。それで非線形ということが非常に問題になっている のですが、それをどういうふうに攻めていくかが難しい。 》 303頁

 精神医学をめぐる対話の内容も難しい。

 朝、源兵衛川中流、水の苑緑地・かわせみ橋付近の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。帰宅。一汗。下着を替える。コーヒーが旨い。白砂さんの展示準備をのぞく。
 午後、友だちからの電話で昼寝から起きる。待ち合わせして白砂さんの展示の準備を見る。なかなか良い。夕刻終了。お疲れ様。
    http://www.via701.net/galleryinfo/11412
    https://shirasuna-k.com/

 ネット、うろうろ。

《 サバクトビバッタの大量発生によって、アフリカで非常事態宣言が発されるレベルになっているそうなので、『ふしぎな昆虫大研究』より図解ページを再び掲載して おきますね。過去数十年で最も大規模な蝗害で、深刻な食糧難に繋がる恐れも。(オーストラリアの火災と同じく)気候変動の影響が大きいとも。 》  ぬまがさワタリ@『ふしぎな昆虫大研究』発売中
  https://twitter.com/numagasa/status/1228996687315603456

《 「権力の座にしがみつくしか能のない為政者の下、疫病の蔓延に怯える国民」だなんて、「阿片で滅亡」の次くらいに「それは勘弁」なヴィジョンだってのが、 論議するまでもない国家のコンセンサスだった筈なんだが、ほんと次はもう、せめてそのくらいは言わずもがなの教養がある奴を首相にしような。な? 》 津原泰水
  https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1229647806916255744

《 なんだ?
  明日の国会は中継無いのか?
  国会を中継するのはNHKの義務だと思うが。
  不謹慎だと言われる事を覚悟して言えば、今の国会は「笑い有り、呆れ有り、怒り有り、ミステリーの要素も有りのエンターテイメント」として十分通用すると思うが。 なんで民放局とかやらないのか?
  解らん 》 川下直広
  https://twitter.com/NaoKawashita/status/1229436385536294913

《 「東京オリンピック中止によって余った予算を、じつは隠し財団が極秘に保管しています。それをこの度、特別に融資できます」という、M資金にかわる新たな詐欺が 生まれる予感。 》 urbansea
  https://twitter.com/urbansea/status/1229607298378526720