『ヘンリー・ライクロフトの私記』(閑人亭日録)

 ジョージ・ギッシング『ヘンリー・ライクロフトの私記』光文社古典新訳文庫2013年初版を少し読む。1903年46歳の時に刊行。同年死去。

《 だいたい、物書きが世に認められないことを根に持つ筋がどこにあろう。仮に不朽の名作と言われるほどのものを書いたとしてもだ。(中略)評価を約束したのは誰か。 言(げん)を違(たが)えたのは誰だというのか。(中略)作品が律儀な手間仕事で、かつ売れる当てがないならば、作者はせいぜい不運な職人と自ら慰めて諦めるより しかたがない。(中略)人知の働きを評価する試金石は一つあって一つしかない。後世の判断である。優れた作品を書いていれば、後の世が価値を認める。だが、人は概して 死後の栄誉を望まない。》 17-18頁

 「書く」を「描く」に替えても同じだ。

 東京新聞、きょうの運勢。
《 人生は流転してく有無に帰する。虚しさを感じ易し 》
 遺品整理をしていて、後世に遺す(伝える)べきものは、一般人にはほとんどないと実感。私では味戸ケイコさんの絵画、北一明の焼きものくらい、か。 味戸さんの絵は近々、某公立美術館へ私から四点寄贈予定。味戸さんからの手紙には。

《 寄贈のこともありがとうございます。
  〇〇さんも たいへん喜んでいらっしゃいました。「自分が〇〇美術館に来たのには、こんな役目あったからだと思う」
  と・・・そんなふうに。 わたしも そう思っています。 》

 昼前、告別式へ。参列者は昨日と同じ十三人。コロナ禍がなければ優に五十人を超えていただろう。昼過ぎ帰宅。疲れた。
 午後三時に来客の予定が、先方の都合で明日午後に。先方は恐縮、こちらはほっ。かぼちゃを煮る。
 さあ夕飯、と電気釜を開けると・・・水。スイッチを入れたつもりだった。トホホ。やはり疲れている。本を読んで一時間待つか。
 やれやれ。おなかがすいた分、ご飯が旨い。

 ネット、うろうろ。

《 ‏斉明天皇の作った運河が「狂心渠」って呼ばれて記録に残っているのだけど、東京オリンピックもそんなような名前のつくオリンピックになりそうな気がする。 》  マキエマキ@自撮り熟女  https://twitter.com/makiemaki50/status/1253556926379524097

《 韓国、F35戦闘機の購入費をコロナ財源に…一方日本は「愚策」を連発/半田滋 》 現代ビジネス
  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72081

《 アベノマスクまだ来てないなぁ。アベノマスクこそ、手を挙げた人に送ればよかったんじゃないかねぇ。 》 ささきりょう
  https://twitter.com/ssk_ryo/status/1253321499517177856

《 安倍政権にはマスク2枚を適切に配る能力すらないということがわかってしまいましたね。もう本当に退陣すべきだと思います。マスクすら配れない政権に、 この危機を乗り越えられるわけがないでしょう。 》 想田和弘  https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/1253480671105781760

《 PCR検査抑制の本当の理由。責任者が告白=「最初から手遅れだった」 [コロナウイルス] 》 Taka
  https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-04-14

《 対談 政治家が使う言葉のトリックの見抜き方/山崎雅弘×望月衣塑子 》 集英社新書プラス
  https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/kaburazaka/8523

《 ‏「10万円を辞退したい人」と「10万円をもっと欲しい人」のマッチングアプリ 》 田中健一/在宅英語講師
  https://twitter.com/TNK_KNCH/status/1252787618699333632