『常世論』九(閑人亭日録)

 谷川健一常世論 日本人の魂のゆくえ』平凡社選書1983年初版、「美濃の青墓」を読んだ。

《 「青」が死者の世界の標示語であるとする私の考えは、地名だけによるものではない。たとえば「青衣」もまた死者の国との縁由を思わせる色である。中でももっとも 有名なのは、奈良東大寺二月堂にまつわる「青衣(しょうえ)の女人(にょにん)」の話である。 》 243頁

 「終章」を読んだ。

《 日本人は死後の魂の住む世界を閉ざされたものとは考えなかった。そこは明暗をわかちがたい薄明の世界であり、死は再生を約束するものと考えられていた。とはいえ 常世は、そこに住む祖霊が子孫であるこの世の人びとをいつくしみにみちた目で見守っている場所であるという考えが最初からあったとは思われない。はじめは荒々しい力を もった死後の霊魂が住んでいると想定され、善きものも悪しきものも常世からくると信じられていた。したがって常世をひかりまばゆい楽土とみなし、常世に住むものは 慈愛にみちた祖霊という風に考えを限定することはできない。それは後代になって純化され、浄化された考えである。 》 272-273頁

《 日本民俗学の二巨人、柳田国男折口信夫が生涯をついやして追求したのは、日本人の信仰である。なかでも、その原点としての「常世」であった。 》 「あとがき」 276頁

 谷川健一常世論 日本人の魂のゆくえ』読了。遠大なる構想力と調査力。脱帽。

 ネット、うろうろ。

《 多摩川の河川敷で、ワンカップ酒の空きカップでできた竈(かまど)を見つけたときは
  「おー!!」
  って驚いたんだけど、
  1年後くらいに行ったら、竈のサイズが3倍くらいになってて
  「おおおーーー!!!!!!!」
  って驚きました。 》 村田らむ
https://twitter.com/rumrumrumrum/status/1318909715858948103

《 アジアの国を訪問して演説し、「アセアン」を「アルゼンチン」とまちがえた!?ということなども、頭スカスカ、無能どころか無知、無思考、 「無脳」の証拠だろう。早く辞職・退陣に追いこまないと、スカスカ無脳国になってしまう。★ 》 巖谷國士
https://twitter.com/papi188920/status/1318675889819799552

《 結局、首相も下も、PCR検査が優れているのから解って今の無策を続けてるんですよね。
  だって、ベトナムに出発する前にPCR検査を受けてるんですもん。

  2月の日曜討論で、立憲・長妻氏も共産・田村智子氏も、検査拡充を強く訴えてた。それを無視した動機は何?ケチだけ? 》  ふわふわ@さよならカジノ・林横浜市長リコール署名成功へ!
https://twitter.com/courtesyM/status/1318934159956439041

《 今年出された新型コロナウィルスに関する緊急事態宣言
  を「敗戦後初の緊急事態宣言」と表現した文章を見て
  数日間、どう表現したらよいのか、持て余したまま
  今日に至っています。
  2011年3月11日発令の「原子力緊急事態宣言」はまだ解除されていません。
  もう忘れましたか?
  日本は緊急事態のままです 》 宍戸俊則(shunsoku2002)
https://twitter.com/karitoshi2011/status/1318875982141423616

《 今日のしんぶん赤旗の一面も凄いな。安倍政権下の内閣広報室が、「一斉休校」実施直後の今年の3月1日から16日まで、地上波の主要なニュース番組、 情報番組について、政策に関わる発言について、発言者を特定して分刻みで文字起こしをして監視していたと。 》 渡辺輝人
https://twitter.com/nabeteru1Q78/status/1319076997327319041

《 弥生時代から日本の2500~600年ぐらいの歴史で、最低最悪だったのは1945年だが、自民党政権はそこへ再び向かおうとしている。今一度1868年まで戻って、 かけ違えたボタンを元に戻さないと、これから先幾度も1945年を繰り返すことになるだろう。 》 中嶋 哲史
https://twitter.com/J_J_Kant/status/1318916370482962443

《 栃木県が魅力度ランキング最下位らしいが、大谷資料館という世界でも稀有な地下空間を持つので、何かの間違いであろう。 》 白土晴一
https://twitter.com/manetoke/status/1319063264462925824