昨日話題の銅版画、松井正之『眠り』について”思いがけずに出来たようだ”と書いたが、夜半眠りからちょっと醒めた時、無意味～無意識の言葉が浮かび、連想が繋がり、 千葉雅也『意味がない無意味』河出書房新社2018年初版を少し再読。その前に付箋を外す。
《 批評とは何だろうか。それは、何か具体的な「他なる」ものによって自分を揺さぶられる、という危機的な経験ではないだろうか。 》 「はじめに」 6頁
「意味がない無意味──あるいは自明性の過剰」を読む。
《 意味、それは「理解」とも言い換えられる。合理的であるような理解である。 》 9頁
《 無限の多義性という無意味、このことを〈意味がある無意味〉と呼ぼう。 》 11頁
《 〈意味がある無意味〉は、もっと何かを言いたくさせるような無意味である。反対に、〈意味がない無意味〉とは、我々を言葉少なにさせ、絶句へと至らせる無意味なのだ。 》 12頁
《 〈意味がある無意味〉から〈意味がない無意味〉へ──それは思考から身体への転換だ。 》 12頁
《 私の言葉で言えば、〈意味がある無意味〉のゲイブにある物質的なものの可塑性が、〈意味がある無意味〉の作用圏内つまり思考に、意味がなく無意味に破棄的影響を 与えるのである。 》 17頁
《 物質的なものの破壊・変化可能性が、〈意味がない無意味〉に相当するのである。ただたんに破壊され、変化すること。 》 21頁
《 ある身体は、別の身体に破壊的に変化しうる。破壊的に変化しうるものとしての身体が、意味を有限化し、行為を実現するのである。 》 21頁
《 意味の有限化と行為の現実化可能性は、一致している。 》 22頁
《 潜在性から現実性へのジャンプは、非意味的切断としての有限化、〈意味がない無意味〉による有限化である。さて、それは「身体」の存在によって起こる、と私は 考えている。
「思考と身体」という伝統的な対立に、私はここでひとつの定義を与える。事物を無限に多義化させることが、思考の本性である。思考とは、意味および関係の極だ。 その対極に「思考の他者」としての身体がある。身体とは、無意味および無関係の極だ。
身体とは〈意味がない無意味〉である。即時的無意味である。》 22頁
《 有限性の哲学とは、〈意味がない無意味〉としての身体の哲学である。 》 23頁
《 現実的な世界を生きるとは、潜在的に無限な多様性の思考から、有限な意味を身体によって非意味的に切り取ること──そして行為するということだ。行為の本質が、 〈意味がない無意味〉なのである。 》 35頁
ネット、うろうろ。
《 なにかを簡潔明晰に語れることや、即応即答できることを「頭がキレる／聡明」と考えられがちだけど、実際のところ、それは往々にして「迂闊さ」にほかならない。 ものごとが簡潔明晰になるとは、さまざまな付随要素を捨象したということで、相応即答できることは、既存の思考回路から出ないということ。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1397580564211802113
《 村上隆さんの絵は、装飾品なのだと思う。・・もちろん、よくできた、すばらしい装飾品である。（写真は、2019年香港での村上隆展で） 》 布施英利
https://twitter.com/fusehideto/status/1397737845855428608
《 平成美術展は「平成・美術手帖・展」のようだった。例えば決死の覚悟で主宰したメキシコ死体合宿展、美術手帖では一切紹介されていない。世界に類をみない展示を 企画したのに、雑誌取材陣は誰もこのスクープに関心を持たなかった。日本に於ける「美術」を問う挑戦は今後もやっていきたい。 》 笹山直規
https://twitter.com/SuperGood2021/status/1397660214388609024
《 「人間は生きているだけで価値がある」のではない。「価値などなくても生きる権利がある」のだ。 》 かじ子
https://twitter.com/easygoodnight/status/1397186719078825994
《 ｢老後資金2000万円問題は3年で"55万円問題"に｣それをメディアが全く報じない理由／大江英樹 》 PRESIDENT WOMAN
https://president.jp/articles/-/46339
《 ２６日は農水大臣、２５日は法務大臣、２４日は外務大臣。先週以降、６人の大臣とランチ。
「その日、朝ですね（秘書官から）電話が『きょう昼空いてたら食事どうですか』と」（平沢勝栄復興相）
あり得ない。
コロナの国難にある中に、総理が日中に暇があるとは。
無能だから暇だというほかない。 》 小西ひろゆき （参議院議員）
https://twitter.com/konishihiroyuki/status/1397514028864270340
《 へー、五輪開催の是非を問うNHKスペシャル、収録２日前に中止させられてたんだ。さすが官邸管制が行き届いてるし、NHKの理事もわきまえたものだ。 制作の現場の人たちが浮かばれない。（『世界』６月号、長井暁論考） 》 早尾貴紀
https://twitter.com/p_sabbar/status/1397714161799340034
《 NHKが番組の合間にさりげなく挟んで受信者の脳に刷り込む、この東京五輪推進の「プロパガンダ映像」は本当に質が悪いと思う。
東京五輪の開催を強行すれば、今の暗い閉塞状態から脱して明るい世界になるかのようなイメージを抱かせる。「私たち」という言い方で、受信者を勝手に賛同側へと 引き込む。 》 山崎 雅弘
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1397103968279437314
《 今度は契約書を入手しました。見積もりではなく、契約をした際の書類です。「『本大会に向けての準備業務』を担うディレクターで35万円。人数は2人、 それぞれ40日で計2800万円が計上されている」。ひどい契約です。組織委員会はどう言い訳するのでしょうか。 》 齊藤信宏
https://twitter.com/nobusaitoh/status/1397552088331145219
《 なーにが「世界一カネのかからない五輪」だよ。もはやどう転んでも未曾有の大損害だ。 》 津原やすみ（泰水）
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1397612930841989121
《 「オリンピック開催は、もう引き返せないところまで来ている」などというのは、たわごとにすぎない。前日に大地震が起きたら、問答無用で中止するだろうがよ。 というか、開催中であっても、オリンピックをやっている場合ではない災害が起きたら、中止なんて簡単にできる。みんな逃げ出せばよいだけだ。 》 冬樹蛉 Ray FUYUKI
https://twitter.com/ray_fyk/status/1397396727771013125
《 仁義なき戦いのテーマ／呉シティ・ウィンド・アンサンブル 》
https://www.youtube.com/watch?v=d91R7ksm3DA&t=14s
