『南方熊楠文集 2』(閑人亭日録)

 岩村忍 編『南方熊楠文集 2』平凡社東洋文庫1979年初版、「ヒジリという語」「竜燈について」を読んだ。後者から。

《 天王教のシメオン尊者は紀元四六二年に六十九で円寂したが、四十七年の長いあいだ高さ五十四フィートの柱の尖に径三フィートの台を造り、その上で行ない澄ました ありがたい聖人じゃったとあるが、あのそれ川柳とやらに「大仏のXXの長さは書き落とし」の格で、大小便をどう始末したと肝心のことを伝えていない。 》 25頁

《 『悲華経』には「転輪王は頂に一燈を戴き、肩に二燈あり、左右の手中に四燈を執り持ち、その二つの膝の上に各一燈を置き、両足の上にまた各一燈あり。夜の竟 (おわ)るまで如来を供養す」とは、寄席の落語家(はなしか)が頭と口と両手足の扇一つずつ持って、「チッ、一本めーには」と松尽しを碁盤の上で舞うより以上の 珍芸だ。 》 31頁

《 まず千年や二千年でとても変更のならぬ動植物の構造や組織にすら、相似た範囲に応じて永久のうちにはかくよく似合うた物もできる。 》 33頁

 「松岡正剛の千夜千冊『南方熊楠全集』」 を知る(知らなかった)。一読、共鳴。読書が進まぬはずだ。
 https://1000ya.isis.ne.jp/1624.html

 昨夜は老若男女の酔っぱらった歓声などでやったら賑やかだった。夏だ。
 朝の夢に中森明菜深田恭子が並んで出てきた。私のお友だちとして。夢から覚めていい気分。夢で逢いましょう。昼寝では出てこなかった。

 ネット、うろうろ。

《 梅雨が明けて夏(7月17日)。
  三島市。富士山と飛行機雲。 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
 https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1416359373446684673

《 オレもいい歳なんだから、馬鹿なことツィートするのはやめようと誓うこともあるのだが、だいたい十四分二十七秒ぐらいしか保たない。 》 赤城毅/大木毅
https://twitter.com/akagitsuyoshi/status/1416617983699345409

《 暑くならないうちに投票してきました。不安な顔投票場はがらがらでした。なんとなく投票率低そうです。「投票しても何も変わらない」とシニカルに口を歪めることが 「リアリスティック」だと思っているんでしょうけれど、それは「リアル」の解釈が間違っていますよ。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1416552994200379392

《 それはリアリズムじゃなくて「事大主義」というんです。「長いものに巻かれる」という手垢のついた処世術に過ぎません。ほんとうのリアリズムは「未来を変えること」 をめざします。現実を変えようとする構えのことを「リアリズム」と呼ぶのです。現実を変えようとしないのはただの無為です。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1416554163534667781

《 なんで「バブル」なんていかにも壊れそうなネーミングにするんだろうと不思議に思ってたんだけど、あっさり壊れたので納得した。
  (するかよっ) 》 山中俊治 Shunji Yamanaka
https://twitter.com/Yam_eye/status/1416260827028484096

《 原発好きと五輪好き、顔ぶれが同じに見えるが、気のせいか? 》 津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1416458596389330945

《 結局は崩壊→五輪バベル方式 》 デーブ・スペクター
https://twitter.com/dave_spector/status/1416351587832778757

《 地獄のような話が後から後から押し寄せること、「五輪」と呼ぶようになるよ、たぶん。 》 津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1416519252207566848