『吟遊星』(閑人亭日録)

 御沓幸正氏の『吟遊星』14号1982年8月30日発行のことを以前書いていた。
 https://k-bijutukan.hatenablog.com/entry/20150523/p1
 「浮世雑詩」から他の詩を少し。

《  生物改良学者の研究テーマは
   又しても
   馬と鹿を掛け合わして何が
   生れるか
   人間でないことは確かだが
   出来てみねば何とも言えん
   どこだるまのえんのした  》

《  戦争は日常的でない
   お祭りは日常的でない
   故に
   戦争はお祭りである  》

《  国破れて惨があり
   復興期には四の五の六で
   笑う門にも服はなし
   人生日々是口実
   アケビは腸(はらわた)を見せて
   専門家は甘茶をすする
   驕れる者は庇を貸して
   母屋を殖やす
   チャッカリズムのにんげんまん
   襟を正して激しく乱れる
   日本の
   ずさんちまん
   ニッポンの
   罪と派閥  》

 『吟遊星』13号1981年6月30日発行より「事件」御沓幸正。

《    1
   町長がひとり
   韃靼海峡で行方不明になった
   奥さんは台所で
   皿割れた
     2
   春日神社の鹿の群れを
   馬がゆっくり横切っていく  》

 御沓幸正氏はその後立川市を引き払い、故郷の大分市でフリー・ペパー『南大分 MyTown』を発行。永く続いていたが、新型コロナ渦で休止中。
 https://www.m-mytown.com/

 午後、源兵衛川中流、三石神社下、めがね橋周辺の茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。ほぼ拾い重くなり終了。岸の石垣のヒメツルソバを抜く。やれやれ。帰宅。 汗ばむ。

 ネット、うろうろ。

《 恐らく渋谷の再開発は一般的な日本人を客として想定していない。沢山お金を落とす外国人観光客が想定していた客だろう。しかし、実は外国人観光客は地元の人間が 楽しんでいる文化を目指してやってくる。再開発する人はその辺が根本的に分かっていないのだろう。 》 100heads
https://twitter.com/100heads/status/1498429218585477126

《 自分が10代の頃などは、「外野が戦争反対と叫んだって何の役にも立たない」と穿った目で世を見ていたが、元々門外漢だった行動科学等を留学してじっくり学んだ結果、 こういう時に人々が戦争反対と声を上げることがいかに効果的かが今では明確に整理できるようになり、新しい学問を学ぶのは楽しい。 》 Hiroshi Watanabe
https://twitter.com/Hiroshi99857672/status/1498787666858373120