本棚の上部に積んであった二冊、『プレヴェール詩集』河出書房1967年12月15日初版と『ジャック・プレヴェエールはうたう 小鳥のはこんできた手紙』サンリオ 1976年11月15日初版。前者の訳者は小笠原豊樹。後者はサンリオ出版部。プレヴェールで最も好きな詩は「夜のパリ」。小笠原豊樹の訳。
《 「夜のパリ」
三本のマッチ 一本ずつ擦る 夜のなか
はじめのはきみの顔をいちどきに見るため
つぎのはきみの目をみるため
最後のはきみのくちびるを見るため
残りのくらやみは今のすべてを想い出すため
きみを抱きしめながら。 》
後者の訳。
《 「夜のパリ」
夜 三本のマッチに
つぎつぎと火をつける
はじめの一本は
きみの顔をはっきりみるために
二本目は きみの目をみるため
さいごの一本は
きみのくちびるをみるために
そして つぎのくらやみは
きみのすべてを想いだすため
ぼくの腕のなかで 》
大岡信の訳も読んだな。あったあった。『世界詩人全集 18 アラゴン エリュアール プレヴェール詩集』新潮社1968年10月20日発行。
《 「夜のパリ」
闇の中でひとつずつ擦る三本のマッチ
はじめのはあなたの顔をいちどに見るため
次のはあなたの眼を見るため
最後のはあなたの唇を見るために
そしてあとの暗闇はそれらすべてを想い出すため
あなたをじっと抱きしめながら。 》
小笠原豊樹の訳に最も惹かれる。嫋嫋たる気配に溺れる。挟み込みの栞の村松英子(詩人)「プレヴェールの魔法」冒頭。
《 ジャック・プレヴェールの詩には美しいドラマがあります。
ロバと王様とわたし
あしたはみんな死ぬ
ロバは飢えて
王様は退屈して
わたしは恋ゆえに……
時は五月。
この詩は私がまだ少女のころみた「やぶ睨みの暴君」という映画のなかにでてくるうたです。 》
《 プレヴェールのことばは、よむひとの眼のまえでたちまち動きはじめる視覚的なドラマです。それが、彼のもつ最大の魅力でしょう。 》
時は五月。嬉しい暗合。
昼過ぎ、源兵衛川中流、源兵衛橋下流で茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。ぐっと重くなって終了。自転車の荷台に載せて帰宅。軽く汗。薫風のなかで横になる。
ネット、うろうろ。
《 危うく見逃すところでした。 》 花街ぞめき、正脇良平 Ryohei Masawaki
https://twitter.com/gionbubu/status/1520961737021071360
《 ボクが裁判係争中になるとテレビ・ラジオの出演を控えて欲しいと要望されるのは甘んじて受けますが、令和新選組の大石あきこ衆議院議員を訴えて現在係争中の 橋下徹氏を毎日のようにテレビに出演させていることの論理的な説明を求めます。 》 水道橋博士(還暦芸人・自称ジャーナリスト)
https://twitter.com/s_hakase/status/1520614114896523264
《 II-4 「トーン・ポリシング」の罠/ベンジャミン・クリッツァー 》 動物と人間のあいだ
http://s-scrap.com/7554