『飛鳥大和 美の巡礼』(閑人亭日録)

 栗田勇『飛鳥大和 美の巡礼』新潮社1978年初版、「一 弥勒の微笑」を読んだ。瞠目。四十年余書棚に眠っていたが、きょうをじっと待っていたようだ。
 京都太秦広隆寺の、国宝指定第一号の半跏思惟像から筆が起こされる。

《 美術とは、少なくとも、私にとっては「物」の世界との触れ合いであり、それは、私の意識という「言語」の世界との協力によって、私をして、私を越えた世界に 関係づけるきずなのように思われる。(引用者・略)私が、ものを視るというとき、私はものの世界の突端に立ち、目にみえぬ言語の世界が、そこであげるしぶきをあびて、 時空をこえた、巨大な構造のうちに参入しているのではあるまいか。 》 16-17頁

《 不幸にして、いま私は、神仏にたいする信仰の形成を持っていないが、しかし、美的体験というものが、ひたすら「もの」の存在を通じ、感性を通じて、ものと自我を 超えるとき、はじめて明らかとなる世界を意味しているとするなら、宗教的といわれても仕方あるまい。
  私は、先人の古典主義的教養による美的鑑賞が、あまりに主観的すぎて、ついには大衆社会への埋没を来たしたことを指摘した。いま私たちにとって、美とはむしろ、 個からの脱出であり、復帰すべき、確たる感性の秩序への参入であり、美は対象にあるのではなく、むしろそのものを通じての、美的空間体験ともいうべき共生の時間を 生きることにあるのをおぼろげながら知るのである。 》 17頁

 午前、源兵衛川の月例清掃へ。四人参加。気軽にゴミ拾い。談笑。帰宅。軽く汗。
 非公開にするツイッターが目につく。ならばツイッターをやらなければいい、と思う。ま、人それぞれだが。私はツイッターはやらない。このブログだけ。

 ネット、うろうろ。

《 「マイナンバー制度」という稀代の悪法を見逃した以上、「インボイス制度」はなんとしても阻止したい。 》 蔓葉信博🌿
https://twitter.com/tsuruba/status/1535842415760011264

《 繰り返しますが、国民主権や個人の尊重そして基本的人権の永久的不可侵性が「外から押し付けられたもの」だから変えたいという理屈に国民はもっと本気で怒って いいと思う…。 》 さかいとしゆき (Sakai Toshiyuki)
https://twitter.com/SakaiToshiyuki0/status/1535678469652336642

《 学校給食の無償化を求めると、「4400億円かかるので難しい」
  大学の学費半額を求めると、「財政の状況があり優先順位が…」

  ところが軍事費となると、財源の裏付けもなく気軽に倍増を主張し、アメリカにも「相当な増額」を約束。

  子育てや教育は、そんなに優先順位が低いのか。教育予算こそ倍増を! 》 山添 拓
https://twitter.com/pioneertaku84/status/1535554484671496192

《 シンガポール、台湾、韓国、中国沿岸部は、経済的な豊かさでは、既に日本を超えている。(というか、日本が勝手に自滅した。)ヴェトナム、インド、インドネシア、 マレーシアに追い越されるのも10-20年だろうか。日本は明治維新以来、アジアを牽引してきたけど、その役割はこうして終えるのだろう。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1535894079086555137