小さきモノ(閑人亭日録)

 小さきモノに惹かれる。毎日卓上に置いて鑑賞しているのは、北一明の『多虹彩油滴酒盃』。直径7.5cm✕高さ3cmの小さなモノ。大ぶり小ぶりの茶碗よりも、この小さな盃に今は、なぜか惹かれる。彫刻家伴正史氏の若き日の少女像作品。「作品回顧録」の一番下の「思い出の作品より」の二点は、半世紀近く前、旅先の秋田県八幡平の山小屋でこの少女像を見て、仏壇に置く仏像を依頼した。二ヶ月ほどして持参された。手土産にこの少女像をくださった。少女の高さは33mm。縫い針をノミに仕立てて彫ったと聞く。何年か前、氏のウェブサイトを知り、写真を送った。
 http://www5f.biglobe.ne.jp/~ban/sankou.htm
 小さなときから小さなモノ、掌に隠れてしまうようなモノに惹かれた。この少女像と同じほどの、不二家の小さな『ペコちゃんこけし』は、数十体あったが、人に贈ったりして今では二体のみ。グリコのおまけ(?)のトランプは、25✕15mm。プラスチックの函は28mm✕18mm✕17mm。
 小さい本は、森永製菓のハイクラウンチョコの販促本。カードの裏の申込欄に希望の本に印をつけて現金書留で代金(千円)とともに送るともらえる豆本。手元のカードの申込期限は昭和53年3月末日。
 https://rikagallery.base.ec/blog/2019/01/19/134440
 手元にあるのは、KATE GREENAWAY『 MUSINGS & MEMORIES [III]』1979年初版と『 MUSINGS & MEMORIES [IV]』1980年初版そして『 MUSINGS & MEMORIES [V]』1981年初版。本文12頁ほど、三方金、103mm✕77mm。ネット検索で本が見つからない。
 気に入っている豆本は、つげ義春猫町紀行』三輪舎昭和五十七年二月十五日発行148番/限定600部、吉増剛造『老詩人』未来工房一九八三年三月三十日発行、東君平『くんぺい ごしちご アフリカえほん』フレーベル館1981年9月初版発行など。どれも新刊で購入。
 こまごました小さなた紙モノは、切手とか廃線になった終着駅の硬券切符とかいろいろあるが、すべて流通時に入手したモノ。高価なモノではなく、将来入手困難と予想される(バカバカしい)モノが好き。珍品と言えるかな?は、前島密の一円切手百枚一シート。郵便局で百円(当然)で購入。
 デカく重い審美書院の豪華美術本を整理していると、小さく軽いモノに惹かれる。

 午後、源兵衛川中流、時の鐘橋下で茶碗のカケラ、ガラス片などを拾う。これらも小さなモノだ。重くなって終了。帰宅。汗ばむ。紅茶を淹れる。美味しい。

 ネット、うろうろ。

《 Branch manager and assistant branch manager 》 B&S
https://twitter.com/_B___S/status/1639904562487205891

《 人間とは、比類なき「遅れ」をその本質とする存在である。結局のところ、「存在と時間」とは、そのことが問題だったのだろう。ベルクソンを経由することで、わかってくる。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1640178520117878784

《 美しい天井に涙。このような日本統治時代の名建築(1908年竣工)が、台湾では大事に保存、メンテナンスされているのに、日本ではブルドーザーが一晩で更地にするような勢いで消されていく。あまりに愚かだ。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1639948090869448706

《 東京大学 鈴木宣弘教授から全ての国民へ緊急メッセージ。

 鈴木教授
 『日本の食料自給率は、種や肥料も加味すると10%程。酪農家、他農家含め農業消滅が進んでる。武器があっても、食料なければ兵糧攻めで終わる。財務省の縛りをこえ、食料を守る事こそ安全保障。農業守らなければ国民の命は守れない』 》 ぽてと🐾@政治は未来への投資
https://twitter.com/mirai_youme/status/1640114566263898115

《 いい加減、世代間対立を煽るのはやめませんか。たかまつなな氏も成田悠輔氏も注目を浴びるために、わざと世代間対立を煽り社会の分断を招いており、大変問題です。それは選挙を通じて良い政治を作るという本来の目的に反しています。あなたの煽動は社会をすさませるため最終的にはあなたも損をします。 》 Ikuo Gonoï
https://twitter.com/gonoi/status/1639903638545129473