『生の昂揚としての美術』二(閑人亭日録)

 大岡信『生の昂揚としての美術』花神社2006年4月25日 初版第1刷、「 II 生の昂揚としての抽象絵画」を読んだ(「ART NOW 第八巻『躍動する抽象』講談社1972年2月刊で既読)。 

《 どんなささやかな事物、さらには事物の一断片の中にさえ、全体がつねに横たわっているという直観が、「すべてのものが韻を踏む」という言葉となってあらわれているのである。 》 122頁

《 「作品における本質的なものとは何か。生成である。そして、それはフォルムの動きとなってあらわれる。」(パウル・クレー) 》 126頁

《 なぜ、断片が注目されるのか。それは、完成された大作品よりは、自然な態度で描かれた素描の方が、作者の純粋で自由で大胆な感性の発露であるという、すぐれてロマン主義的発想による。断片の中にこそ、陳腐でも偽りでもない、生気にみちた新鮮さがある。この観察には、きわめて現実的な意味で、多くの真実がある。それゆえにこの思想はひろく私たちをとらえる力をもっている。 》 132頁

 ネット、うろうろ。

《 岸田首相による防衛費増税の議論を見ていても、政府や財務省内には「日本にはまだまだ増税できる余地がある」「日本の国民負担は諸外国と比べて低い」という、虚偽のイメージを持っていることが分かる。日本は、現時点で世界トップクラスの国民負担を背負い込んでいる。 》 寮美千子
https://twitter.com/ryomichico/status/1651047082244079616

《 何度も書きますが、首相夫人がこのタイミングで訪米してメディア向けアピールをする必然性などなかった。「ジル夫人の招待」と言っても、ご主人様夫人から召使いの夫人が呼びつけられたのでないなら、選挙後まで延期することも可能だった。旅費は国民の税金で負担。外交の成果は実質ゼロ。茶番劇です。 》 山崎 雅弘
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1650743947504005127