『生の昂揚としての美術』(閑人亭日録)

 大岡信『生の昂揚としての美術』花神社2006年4月25日 初版第1刷を少し読む。発行日がきょう。

《 二人ともそれぞれのあり方において、この現実世界の彼方に視線をこらしているのは明らかだが、現れ方において、カンディンスキーはダークでホット。モンドリアンはダークでクールというほどの違いはありそうに思われる。二人の芸術のその後の近似と隔絶の両面を考える上でも、それは何がしか示唆的だった。 》 15-16頁

《 さきほどお話しした、ミロが海岸を歩いていて、落ちている石や流木などを拾うエネルギーも、それだと思います。この石はおもしろい、と思って拾う。その時に、何々よりもおもしろいという比較意識はないのです。この石はおもしろいなと、直観的にパッとつかんでそれっきり。それが芸術家だと思います。 》 22頁

《 彫刻を教わった先生が、ミロに教えた最初のことの一つは、目をつむって、手探りをしつつものの魂をつくるということだったそうです。つまり手というものの感覚を鋭くするためには、目などに頼ってはいけないということです。 》 25頁

《 もう一つあります。それは「大地を踏み締めて描かねばならない。力というものは足から入ってくるからだ」ということばです。 》 28頁

《 あらゆる機構や機関は、たとえどのように立派な構えや外見を備えていようと、その内側にいる人間が生き生きしていなかったら、まさに張子の虎にすぎない。これはとりわけ芸術に関するもの一切について当てはまる鉄則である。 》 72頁

《 美術界の、大方は軽く一騒ぎしただけで過ぎ去ってゆく流行現象の波また波の中では、サム・フランシスの事績の詳細も同じように忘れられてゆくことは避けられない。 》 75頁

 ネット、うろうろ。

《 この春、新しくできた福岡市地下鉄櫛田神社前駅のトイレ
  とてもいい
  左端に女性用、真ん中に授乳室、その横にバリアフリートイレ(2室!)、そして右端に男性用
  トイレ入り口は駅員さんがいる詰所からも改札からも見えるように配置されてる
  ちゃんと分かってる人が設計して、それが採用されてる安心感 》 hizo@食堂のおばちゃん
https://twitter.com/hizohizo/status/1650392226848206848

《 “福島第一原発1号機 原子炉の底に穴の可能性高い” 東京電力 》 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230424/k10014047621000.html

《 杉並区議選
  とんでもないことが起きたと思う
  マスコミはこの快挙を報道するのだろうか

  トップ10中7人が女性
  女性議員が過半数を超える
  下落を続けていた投票率が上昇
  現職が12人落選うち自民党が7人(幹事長含む)

  これで区政や我々区民の生活が変わらなければそちらのほうが大きな問題になるだろう 》 JAZZ KEIRIN
https://twitter.com/JAZZKEIRIN/status/1650385243717902336

《 それにしても、自民党が15議席から9議席に激減して、公明党も7から6に減り、男女比率が50%づつになって、立憲も議席だいぶ増やしてるって、国政レベルとあまりに違う現象がすごい。
  #杉並区議選 》 松本哉
https://twitter.com/tsukiji14/status/1650400597504557057