『応答、しつづけよ。』四(閑人亭日録)

 ティム・インゴルド『応答、しつづけよ。』亜紀書房 2023年6月2日 初版第1刷発行、「地面に逃げ込む」を読んだ。引用したい箇所はなし。

 広くはない三島市の平地。三島駅南口から西(右)へ徒歩五分足らずで長泉町との境、伊豆箱根鉄道駿豆線の踏切に着く。踏切そばに「一級河川境川起点」の標識。見下ろすと幅1メートルもないような水路。これが三島市の西の一級河川境川の起点。名前通り、伊豆の国駿河の国の境。流れ下って一級河川狩野川へ接続。何年か前、多摩美術大の、全国の境川を訪ねている先生に頼まれ、数人の女子学生とともに、接続する狩野川近くまでバスで行き、そこからこの境川起点まで歩いて遡った。正味4時間ほど。前もって踏破していたので迷わずにすんだ。しかし、疲れた。
 昨日書いた桜川から分岐して流れ下っている御殿川は、旧市街地の最低地を南へ流れている。このあたりの旧地名は久保町(=窪)。駿豆線の南の低地にイトーヨーカドー三島店がある。そばを御殿川は流れていく。三島田町駅から南へ、イトーヨーカドー三島店の西側を行く道にかかる奈良橋の際には「一級河川御殿川起点」の標識。川幅5メートルくらいか。一級河川大場川へ接続。
 東へ行き、箱根山麓の谷田竹倉地区へ。山腹を行く東海道線の下から水が流れ出ている。夏梅木(なつめぎ)川。そこには「一級河川夏梅木川起点」の標識。川幅10メートルくらいか。浅いので水遊びにいいかも。これも大場川へ接続。大場川は狩野川へ接続。狭い地域に三つの一級河川起点。