年賀状、宛名書き(閑人亭日録)

 年賀状の宛名書きをする。鬼籍に入る人が今年も何人も。受け取ったほとんどの年賀状が印刷。こちらは表裏全部手書き。また間違えて訂正。はかどらない作業。墓行く作業も困るが。が、昨日の拙文を少し手直しするだけで、他に流用できることに気づいた。自身の美術観、審美眼を反映している拙文だ。美術史、名声、権威、経歴に惑わされない、作品そのものに対する、自身の審美眼。ちょっと気が楽になる。ちょっと手直しした拙文。

《  「宇宙のささやかなまたたき」
  予想と予感を軽々と跳ね飛ばし、感嘆続きの造作は、宇宙のまたたきのひとつの現われとも見える。
  あるいは、宇宙は、かように簡明で、複雑極まりなく面白く、そしてそのワカラナイ・オモシロサに充ちている。
  我々は、大いに心弾ませる、ささやかな作品に幸運にも居合わせている。 》