和のミニマルアート(閑人亭日録)

 晴天。風が少し強い。冷たい。洗濯物を慎重に干す。回復途上の身。しみじみ。二週間ぶりに掃除機を使う。ゆっくり動かす。和室の二部屋だけで終了。珈琲で一休み。床の間に掛けてあるA4版の厚板の下半分を藍染めの液に漬けた作品を鑑賞。藍染めの試作に使われたモノだが、二年余り前、和のミニマルアートと直観。臙脂色の天鵞絨(ビロード)をマットにして、一段と映える。藍染め液と厚板との境目の微かな揺れが効く。あまりにもさり気ないゆえに見逃す人は見逃す。気づく人は気づく。鑑賞者によって作品は生きてくる。縄文の対極にあるとも言える。熱く論じたいが、力不足。今は休養