『死霊 七章《最後の審判》』二(閑人亭日録)

 弾劾はサッカ(釈迦)へ向けられる。そして。

《 おお、イエスに食われてイエスとなったガリラヤ湖の大きな魚よ、「説きおおせなかった」釈迦をこそ弾劾すべきであった小さなチーナカ豆よ、「死のなかの生」から生物史はじめて不毛の荒地の高い枯れた樹へと向って自ら這い出すべき胎児よ、聞いているかな。 》 78頁

《  おお、もう一度よーく聞いてくれ。君も、君達のすべても、いいかな、こうまず自らに問わねばならない。
  「何が私であるのか。」……と。 》 78頁