櫻に翡翠(カワセミ)

 昨晩、三嶋大社へ夜桜見物に行く途中、法科大学院の教授をしている知人の弁護士に遭った。奥さんと桜見の帰り。誘われてそのまま飲み屋へ。奥さんが「人生劇場」、夫が「上海帰りのリル」。おいおい歳はいくつだ。私と同じだ……。婦唱夫随で「昭和枯れすすき」を歌ってお開き。焼酎の水割りを少しだったが、帰宅後は何も手付かず。雨の音を耳にしながら寝る。

 晴天なので朝、源兵衛川を下ってから美術館へ。せせらぎに鮮やかな緑が映える三島梅花藻に桜の花びらが重なっている。満開の桜の前をカワセミが飛翔してゆく。春爛漫の景色。川辺の桜の下では町内の人たちがブルーシートやござを敷いている。最高のお花見日和だ。

 「『美術屋 百兵衛』創刊・春号」麗人社なる雑誌が送られてきた。月刊「美術手帖」と同じ大きさで少し厚い。展覧会情報にはK美術館の項目もあるけど情報を送らなかったので空欄のまま。それはさておき。池田二十世紀美術館の館長だった林紀一郎が「伊豆高原の『芸術文化村』」という一文を寄せている。その結び。
「狭小ながら地方文化発信に努める伊豆高原の文化村を紹介したいのだが、(略)越後妻有のアートトリエンナーレを想うとき、地方文化発信のハードルの高さを、この伊豆地域住民の一人として痛感せずにはいられないのである。」
 上野の国立博物館レオナルド・ダ・ヴィンチ展も東京都美術館オルセー美術館展も凄い混みようとか。

 静岡新聞朝刊一面は「東京の人口集中加速」。これは都道府県別の調査。細かく見ると、わが街三島市は人口が微増。都市間の競争がこれから起きてくるだろう。そこでモノをいうのが文化力。K美術館も地方都市の魅力増大に貢献している……かな?

 四月馬鹿で気に入った法螺話は、二階堂ドットコムの「参議院選に出馬します」。