昨日帰りがけにブックオフ長泉店へ寄り二冊。泡坂妻夫「亜愛一郎の狼狽」角川文庫1985年初版、小林信彦「昭和の東京、平成の東京」ちくま文庫2005年初版、計210円。
昨夜は買ったばかりのサミー・デイヴィス・ジュニア「ハリウッドをカバンにつめて」ハヤカワ文庫」 289頁からのマリリン・モンローの肖像を読んだ。清水俊二の「訳者あとがき」がかいつまんで書いている。
「マリリン・モンローは男を喜ばせるのが巧かった。ウィリアム・モリス・エージェンシーに持ち物がとくに小さい男がいて、この男がマリリンと寝たとき、MMは『あなた、いたいわ』と声をつまらせて男を有頂天にさせた。」
本文には続いて。
「これはもちろんまったくのおせじだったが、他の人々に対するモンローの感情を典型的にあらわしていた。」
この前の文。
「彼女は愛の営みをおこなっているとき、何物にもくらべられぬ喜びと心のおちつきにひたっていたことを、私たちはみんな知っている。しかし彼女は娼婦ではなかった。」
二人といない女性だったんだなあ、MMは。
展示した絵を撤収。これで一日終える。途中、ブックオフ長泉店で息抜き。文庫本を四冊。伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」祥伝社文庫2006年初版、久生十蘭「魔都」朝日文芸文庫1995年初版、夢野久作「ドグラ・マグラ」教養文庫1989年17刷、小説トリッパー編「この文庫が好き!」朝日文芸文庫1998 年初版、計420円。「魔都」「ドグラ・マグラ」は見ると買ってしまう。「陽気な……」は、新書版の活字が馴染めなくて。文庫の活字は気に入った。