配句

 周囲の小山は雪!なのにサブイ雨ばかり。
 俳句・詩の鬼才加藤郁乎と詩歌句の異才寺山修司の俳句で遊んでみた。

  老木に斧を打ちこむ言魂なり  寺山修司
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  雨季来たりなむ斧一振りの再会  加藤郁乎(いくや)
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  テーブルの上の荒野へ百語の雨季  寺山修司

  みなしごとなるや数理の鷹とばし  寺山修司
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  天文や大食(タージ)の天の鷹を馴らし  加藤郁乎
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  独学や拭き消す窓の天の川  寺山修司

  鏡台にうつる母ごと売る秋や  寺山修司
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  此の姿見に一滴の海を走らす  加藤郁乎
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  軒燕古書売りし日は海へ行く  寺山修司

 雨でも寒くてもお散歩は欠かせない。ブックオフ長泉店で二冊。永嶋恵美「一週間のしごと」東京創元社2005年初版帯付、山鹿素行「聖教要録・配所残筆」講談社学術文庫2001年初版、計210円。店内に「美少女戦士セーラームーン」のエンディングの歌が流れた。女声グループだ。眼が泳ぐ。ビデオ録画してある最終回を観たくなった。