精一、健一

 昨夜はサンバ歌手故クララ・ヌネスClara Nunes のベスト盤CDの20曲を聞き通した。私にはこの勢いが必要だ。それにしても故人の動画をいくつも見られるとは、いい時代になったものだ。

 吉田精一『文学概論』を通読。これは文学を志す人にはいい手引き書だ。解説で井上百合子が書いている。

《本書はまさしく「正統的な文学概論」の形をそなえており、説くところは周到で、些かもケレン味がない。》

 吉田健一『文学概論』と間違ってしまうなあ。恥をかかぬよう、精一杯健一と間違わぬように気をつけねば。

 モノ知りの人を生き字引というけど、最近はウィキ字引と言うらしい。