昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。佐々木味津三『小笠原壱岐守』講談社大衆文学館文庫1997年初版、マイクル・コナリー『エコー・パーク(上・下)』講談社文庫2010年初版、計315円。
白梅、黄水仙に続いて河津桜も咲き出した。冬は急速に退いてゆくようだ。道浦母都子『風の婚』河出書房新社1991年を読んだ。
《 悲しみは一人処理して生きゆかん街は霜夜(そうや)の光の地上 》
《 さくらさくら美(うま)しきさくらの幻惑にのめり込みたる日本浪漫派 》
《 一度(ひとたび)を抱かれし後を去りたきに帰りてゆかなそれぞれの夜(よ)に 》
《 夕つ方(かた)落葉松(からまつ)の影踏めば影はいのちの欠片(かけら)のごとし 》
《 水の婚 草婚 木婚 風の婚 婚とは女を昏(くら)くするもの 》
《 声とならぬ言葉をついに呑みくだす「寂しいときは私を抱いて」 》
《 < われには黒き柩のふさわし >息詰め読みき『黒羅』その歌 》
10日に河野愛子歌集『黒羅』不識書院1983年を取り上げている。上記の歌。
《 われには黒き柩のふさわし 前も後ろも落葉降りてあり 》