原始力

 昨日、グラミー賞受賞のジャズピアニスト上原ひろみが出身地の浜松市から表彰された。同じグラミー賞を受賞した熱海市出身のクラシックピアニスト内田光子にたいして、熱海市は何もしていない。とろいなあ。チャンスをみすみす見逃している。別府に対抗する音楽祭が出来るのに。

 毎日新聞朝刊に原始力(=自然の大いなる力)という言葉が原子力に対比されていた。私に言わせれば、原発信者には幻視力が無かった。持とうともしなかった。別の言葉で言えば想像力の欠如。原子炉の損傷を「想定外」に逃げているんだから。武田邦彦のブログはやはり頼りになる。

 震災被災者へ少しばかりの支援をしているけど、その理由は身障者への態度と同じ。すなわち、自分が健康で暮らしていられるのは、被災者や身障者が私に代わって不具合を背負ってくれているから。だから、少しは手助けしなくては、と思う。

 布施英利『はじまりはダ・ヴィンチから』エクスナレッジ2005年、続き。

《 芸術は、政治のように世界を変えることはできないが、人間の内面を変えることはできる。その結果、世界は変わったものとして見える。》97頁

《 日常の生活感覚からはじまって、宇宙感覚へ。/芸術とは、そういうもの。》141頁

《 未来は、過去にある。過去に深く沈潜して、そこから帰還したとき、新しい未来が生まれるにちがいない。》153頁

 ネットの拾いもの。

《 歴史の点数が悪く落ち込んでると歴史の教師に

  「過去は振り返るな。次頑張れ」と慰められる 。》