12月30日(日) 本を愛しなさい

 雨なので不要になった書類の処分などをして家で過ごす。

 長田弘『本を愛しなさい』みすず書房2007年初版から気に入った文をすこし。

《 働いて報酬を受け取るのではなく、利益のために働く人間をきらった。 》12頁

《 子どもはじぶんが誰かを知らない。大人はじぶんが誰かを知ってしまった人間だ。 》15頁

《 音楽は、それを聴く人の、親しい名づけられない経験の一部になってゆくことができなければ、うそだ。 》90頁

《 酒は一滴も飲まない。酒は魂を救ってはくれないぜ。 》100頁

《 おしゃれで、部屋の戸棚には誂えもののシャツとスーツと靴とが一杯詰まっていたが、あれこれ一時間も考えて、着るのはいつも昨日着ていた服だ。 》103頁

《 そして、葬式は、死者はすでにさんざんに苦労したのだから、なによりたのしくなければならないのである。 》113頁

《 死にだって、いいところはあるのだ。世の誰にも公平だということだ。 》114頁

《 歌はたんに歌であるだけでは足りないのだ。歌一つで、人は、たぶんこころのどこかしらで、他の人びとと生きる場所を分けあっている。 》131頁

 夜七時からNHKテレビニュースで「レコード生産倍増」の記事。レコードの売り上げが、今年は去年の倍。デジタルでは味わえないアナログのにじみ。電子図書よりも紙の本。

 ネットの拾いもの。

《 『サロメ』(岩波文庫)読了。ワイルドだぜ〜 》

《 これから大量解雇の暗黒時代が始まるであろう(リストラダムスの大予言) 》

《 来年のことを言ったら鬼瓦うよ…!  》