ブレヒト詩集

 出掛けに雨がポツポツ。遠くは青空がのぞくのに〜。自転車で来る。美術館の電話を今月末で解約の手続き。メールは変更しない予定。

 梱包は終っても紐で結わえる作業が待っている。ふう。

 林達夫久野収『増補 思想のドラマトゥルギー平凡社1984年、「演劇変相之図」の章。

《 林 ブレヒトの詩というのはどれもこれも僕は好きですね、いつ読んでもいい。「わが愛誦歌」という言葉がピタリと当てはまるほどだ。それとロルカだな、現代の好きな詩人は。詩の本道を堂々と歩いている。

  久野 その点で長谷川四郎は眼力があるな。

  林 彼も僕と同じだな、ブレヒトロルカ……。ブレヒトの詩は、訳さえよければ翻訳でも結構楽しめる詩ですよ、長谷川四郎や野村修の訳なら……。 》283頁-184頁

 長谷川四郎・訳『ブレヒト詩集』みすず書房1998年新装初版を読んだ。最初の詩「きみは長い仕事に疲れきって」全文。

《  きみは長い仕事に疲れきって

   くりかえしくりかえしくどくどと話す人だ

   長いこと話す、骨おって話す

   だが忘れないでくれ、あれは

   ますますくたびれて

   真実を話しているのだ。 》

 しみじみ。しみじみと苦いユーモアと毒を含んだ大人の詩群だ。「あらゆる製作物のうちで」「アルファベット」「ぼくに墓石は必要ないが」などに特に惹かれた。

 ネットの拾いもの。

《 人の漫画が本屋に沢山並んでると『売れてんだな〜』って思うんだけど、自分の漫画が沢山並べてあると『余ってんだな…』と思ってしまうアニメイトの帰り道。 》