閑人亭日録

岡崎乾二郎『抽象の力』四

 岡崎乾二郎『抽象の力』亜紀書房2018年初版、「第I部 抽象の力 本論」を読了。本の題名を正確に記すべきだなあ、と気づいた。すなわち 『近代芸術の解析  抽象の力』。この二本でないと見通しが悪い。最後は第二次大戦後にアメリカで勃興した抽象表現主義への論考。これまた実に深く剔抉している。一読しただけでは 全体像を理解できない私だが、それまでの近代芸術論を転倒させるほどの力があると感じた。帯の文。

《  20世紀美術を動かした
  真の芸術家たちは誰か──
  ヒルマ・アフ・クリント、夏目漱石、ヴァネッサ・ベル、トーレス・ガルシア、熊谷守一ダヴィド・ブルリューク、ジョン・D・グラハム、ソフィー・トイベル= アルプ、坂田一男、ジョルジュ・モランディ、岸田劉生恩地孝四郎、村上知義、白井晟一イサム・ノグチ、長谷川三郎、瑛九、内間安セイ── 》

 日本人は全員名前を知っているけど、外国人は・・・。横浜美術館で「イサム・ノグチと長谷川三郎展―変わるものと変わらざるもの」を開催中。これは気になる。
 https://yokohama.art.museum/special/2018/NoguchiHasegawa/
 本論の結び。

《 だが、カルメン・ヘレラの仕事が示しているように、彼女たちの思考は途切れることなく継承されていった。ミニマルアートはこの大きな流れを継承した通過点の 一つにすぎない。 》 「第I部 抽象の力 本論」 129頁

 午前十時前、源兵衛川中流、下源兵衛橋上流部で茶碗のカケラ、ガラス片を拾う。重くなったので終了。帰宅。汗ばんだが着替えるほどでもない。コーヒーを淹れる。 美味い。
 それにしても昨日買った雑誌『PEN』。『BRUTUS』そっくり。値段も同じ。『BRUTUS』の「美女数珠つなぎ」140人目。『PEN』の「#バズ美女」は 13人目。驚いた。『PEN』を買うのこの一度だけ~。

 ネット、うろうろ。

《 翻訳:超知能へ向けたステップ (ロドニー・ブルックス) 》 Qiita
 https://qiita.com/ryoen/items/16b4bbaf9a61fcc85324

《 人を深いレベルで動かすためには明快な結論を言わないことがときに重要であるということは、臨床や教育に関わっている人ならばわかること。 はっきり言うべきタイミングもありますよ、しかし言わないことが大事な場合もある。場合によりけり。ということがわからなければ修行が足りない証拠。 》 千葉雅也 
 https://twitter.com/masayachiba/status/1093549008662933506

《  テレビなどでよく識者が「国会でのあんなやりとりがあると、ますます国民の政治離れが進む」とか言ってるけど、正直いまの国会はバラエティ番組なんかより 断然面白いと思うけどな。
  テレビで国会流せば視聴率取れると思うし、政治への関心を持つ人が増えるはずだよ。 》 但馬問屋
 https://twitter.com/wanpakutenshi/status/1093327393912061954

《 北方四島も半世紀も貸してるんだから利子で六島くらいになってるのでは 》 ドンガメ六号
 https://twitter.com/dongame6/status/1093534829172318209

《 高島屋オンラインストアでチョコ買って贈ろうとしたら、敬称のバリエーションが豊富すぎた 》 atelier Euph.
 https://twitter.com/bon_66/status/1092717355786858496

《 これからの日本... 》 めちゃくちゃ病弱な稗田
 https://twitter.com/invalid_Hieda/status/1092977589868683269

《  三十年後には廃墟になるもの

  タワーマンション
  ショッピングモール
  ほとんどの原発。 》