『抽象絵画への招待』再読一(閑人亭日録)

 大岡信抽象絵画への招待』岩波新書1985年5月20日第1刷、「1芸術の意味」を再読。以下覚え書き。

《 このようにして、既存の美術的知識や、専門的技巧ではつかみとれないような生の新しいヴィジョンをつかみとることが、芸術家たらんと青年にとってもっとも大切な問題となった。 》 17頁

《 これらはいずれも、絵画、彫刻、工芸といった美術の旧来の区分をはみ出した手法であり概念であって、そのことが同時に、二十世紀美術全体の動向を象徴的に示してもいたのだった。 》 18頁

《 このように見てくると、二十世紀美術が有する独特な性格のひとつを、「空間」概念と「時間」概念の相互浸透の多様なあらわれとして理解することができるのである。 》 20頁

《 それらは、一般的特徴として、生命力の表現としての流動性の強調といった性格をもっていたといっていい。 》 21頁

《 栄光であれ悲劇であれ、要は絵画もまた世界認識の重要な手段であるという思想が、これらに一貫していたというところにある。 》 21頁

 「2 現代の抽象絵画」を少し再読。

《 芸術の歴史は、過去への反逆という意味においても過去とつながる部分をもっていて、ある時代の様式は多かれ少なかれ常に芸術家を規制し、また彼に制作動機をも与えている重要な環境そのものである。 》 31頁

《 彼は、形の彼方のフォルムへ、冒険者としておもむかなければならないのだ。 》 36頁

《 根源追求という衝動は、現象としては必ず既存の秩序の破壊という局面をもつからである。 》 45-46頁

 昼前、源兵衛川中流、下源兵衛橋下の茶碗のカケラ、ガラス片などを少し拾う。帰宅。軽く汗。紅茶を淹れる。一息つく。
 夕方、暖房器具を収納。例年より早い。

 ネット、うろうろ。

《 ひろゆき論――なぜ支持されるのか、なぜ支持されるべきではないのか/伊藤昌亮 》 WEB世界
https://websekai.iwanami.co.jp/posts/7067

《 【放送法問題】先進国で政府がテレビを監視しているのは日本だけ…本来論じられるべき3つの問題 》 デイリー新潮
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/03111100/?all=1

《 宗教法人解散命令のミステリ:なぜメディアはこの件に触れないのか? 》 八木啓代のひとりごと
http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/blog-entry-805.html

《 “日本国内では台湾における日経への批判がほとんど報じられていなかった(中略)台湾国内では日経の支局に汚物がまかれる騒ぎが起きたほか、一部台湾の立法委員(国会議員)からは日台間で行われていた軍事関連の交流中止を求めるなど日台関係の問題にまで波及している。” 》 ガイチ
https://twitter.com/gaitifuji/status/1634515671769030656