再読『「挫折」の昭和史』一(閑人亭日録)

 山口昌男『「挫折」の昭和史』岩波書店1995年初版の再読を始める。「1「挫折」の昭和史──エノケンから甘粕正彦まで」を読んだ。

《 それにしても、岡、林、岡田の三氏に接しながら、この三氏が共有した魅惑的な「時」について、どの一人からも聴き出すことが出来なかった歴史のいたずらを、 悔やまずにはいられない。 》 34頁下段

《 思うに、このネットワークが我々を魅了して止むことが無いのは、甘粕、大杉(栄)、エノケン、菊谷栄、白井鐵造、原弘(ひろむ)、林達夫岡正雄岡田桑三秦豊吉、大塚有章等々……どの一人を取っても、近代日本の表舞台のエリートではないということではないか、とい点にあるらしい。 》 35頁上段

《 しかしながら、今日の日本の最も切実な主題を提出したのは、この網の目の中に捉われていた或る種の「挫折」を共有していた人達ではなかったのか、そして我々が 今日必要としているのはこうした網の目を捉える感受性なのではないか、というのが本稿のたどり着く仮の結論である。 》 35頁上段

 私の顕彰している故人、安藤信哉、小原古邨、北一明、つりたくにこ、そして審美書院の田島志一らも「挫折」でくくられるかもしれない。

 東京新聞読書欄、アニエス・ポワリエ『パリ 左岸 1940-50年』白水社への山本賢藏の評から。

《 物語は、一九四◯年ナチス・ドイツによるパリ占領という暗黒の前史から始まる。「パリの美貌は、精神の敗北によって購(あなが)われた」。 戦後サルトルたちの政治参加は歴史の反省の上にあった。 》

 『「挫折」の昭和史』につながる。そしてビックリの話。

《 ジュリエット・グレコマイルス・デイヴィスの恋。なぜグレコと結婚しないのかと聞く。「不幸にするには愛しすぎているからね」とマイルス。その言葉の意味を 後にグレコは渡米して理解した。レストランで彼が人種差別を受けるのを目の当たりにする。 》

 ジャズ・ドラマーのアート・ブレキーは、来日公演でファンからとても暖かく歓迎され、日本びいきに。

 開戦日。
 朝、源兵衛川の月例清掃へ。流水量が多い。木陰なのに汗ばむ。コーヒーが旨い。
 午後、かすみがうら市からの視察十人ほどを源兵衛川~白滝公園へ案内。

 ネット、うろうろ。

《 「絶対に勝てるか」“抹殺できなかった公文書”が伝える昭和天皇の大声/辻田 真佐憲 》 現代ビジネス
  https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68981

《  今本当に必要なのは
  高級な50のホテルじゃない

  まともな、1つの政府です 》 小津穂
  https://twitter.com/tekomoku33/status/1203289530347880449

《 菅原一秀議員は5月、丸山穂高議員に「国会で説明しろ」と言ったが、いま当人が雲隠れなんだね。河合克行、案里の夫婦議員もトンズラを決め込み、 一切の説明責任を果たさず、こういう人たちにも歳費やボーナスが転がり込むんだ。甘利明さん、あなたが先鞭をつけたんですぜ。下村博文さん、あんたもね。 》  立川談四楼
  https://twitter.com/Dgoutokuji/status/1203515555606458368

《  安倍政権下の増税は、安心の購入でも未来への投資でもなく、収入増への期待もいだかせてくれない、ただの地獄増税なんだから、 この結果は当たり前。5%って凄いぞ。体重5%減ってみ?

  消費落ち込み、前回増税より大きく 10月支出5.1%減:日本経済新聞 》 津原泰水=やすみ
  https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1202968638413623296

《 日本全体の政府というより、地方の首長くらいの器の連中が長期間日本を仕切っているこの異常さ。。 》 清水高志
  https://twitter.com/omnivalence/status/1203327651307384832

《 カメムシを掃除機で吸うと掃除機自体がデカイカメムシになることを知った 》 松井和翠
  https://twitter.com/WasuiMatui2014/status/1203288436255232001