『野口体操・からだに貞(き)く』三(閑人亭日録)

 野口三千三『野口体操・からだに貞(き)く』柏樹社1984年8版、「V 体操とは占いである」を読んだ。

《 気(き)や気(怪・け)の非合理の世界に強い関心をもつ私は、常識的には醜悪感・嫌悪感をもってみられるような無生物・生物・人間の、形・色・臭・動きなどを 不快現象と呼び、このことを徹底的に追求していこうとしている。必ずこの非合理の世界から新しい美・魅力・合理が発見されるはずだと信じている。不快現象と魅力現象の奥に ひそんでいるものは、本質的に同じであるからである。 》 213頁

《 再び言うが、生きているまるごと全体の人間の中身の一つ一つの筋肉は「意識・意思・理性・知性と呼ばれる自分」によって命令・支配・監督されて動くものではない。 イメージによって、全体的・総合的・関係的に自動制御能として動くのである。それを意識によって支配しようとするからギクシャクしてくるのだ。 》 238頁

 野口三千三『野口体操・からだに貞(き)く』柏樹社を読了。熱気溢れる独特の口調に体まで火照ってくる。なんとパワフルな。

 午後、富士宮市の「第19回・ふじのみや・まちなかアートギャラリー」を列車を乗り継いで友だちと見に行く。
 https://fujinomiya-machinaka.com/
 白砂勝敏さんの流木を使った新作木彫造形作品を見るのが目的。彼から送られてきた画像では気づかなかった独自の面白さを見つける。やはり実物を直接見なければ、 斬新な魅力は感じられない。ジャコメッティの細い作品を受けて、独自に進化させた作品とも見える、といった感想を述べる。白砂さんは、それは気がつかなかったという 表情を見せた。多分誰もやらなかった連続する穴。これによって流木の具体は、瑞々しい生命の勢い、エロチシズムさえ感じさせる流動体となった。彼の案内で他の作家の 展示作品を拝見。面白くない作品も面白い絵もあった。夕方帰宅。

 ネット、うろうろ。

《 風景それ自体がエージェント(行為主体)であるという感覚は、すでに風景画と永らく親しみ、花鳥風月にアフォードされながら詠んできた極東の島民にとっては、 なにも真新しい視点ではない。むしろ、その身体感覚を喪失した一部の学者だけが、似非西洋人と同化して、「最先端/新潮流」と謳っている。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1544742331156312066

《 あー、モダンアートも多いですよ。僕はそれへの反発から、こういう身も蓋もないアーティストに敢えてなったつもりですが。最近の若い人はまた 「思わせぶりななぞなぞ」に率先して洗脳されたい人が増えてきた気もしますかねえ… 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1544641073762279424

《 本当に的確な要約

  「自民党はいつも、普遍的支援を解体して特定業界対象の政策にバラした上で中抜きと不正で非効率化する。」 》 T-T
https://twitter.com/tcy79/status/1544846415264124928

《 日本の少子化問題が浮上したのは92年なのでもう30年なんだけど、有効な政策を打てないのは政策を作ってる人達や行政のトップ層が「少子化は女を甘やかしたのが 原因」だと固く信じてるから。
  「女性ももっと男の人に寛大に」という元大臣の言葉も要するに「女よ、贅沢ばっか言うな」ということですわ。 》 じゃんぽ〜る西
https://twitter.com/JP_NISHI/status/1544414657238401024

《 〈政策で決めるのが難しければ、『いま自分の生活が幸せかどうか』で決めるのもいい。今の生活に満足していれば与党に、していなければ野党に投票してみては〉

  政治家の権力欲、有権者が利用できる 投票基準は「生活が幸せか」 | 毎日新聞 》 津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1544737047747133441