ジェイムズ・ジョイス「若い詩人の肖像」読了。これほどてこずった小説はなかった。なんとか読みきってほっとした。
それにしても風が強い。それでも出かけるブックオフ長泉店へ。トマス・ピンチョン「ヴァインランド」新潮社1998年初版帯付500円、デイヴ・バリー「ビッグ・トラブル」新潮文庫2001年初版105円、計615円。
前者の佐藤良明「訳者あとがき」。
「偉そうなことを言うようだけど、日本ではまだ『ヴァインランド』に匹敵する小説はまだ書かれていないと思う。」
それから十年、未だに書かれてはいないようだ。人生これからか。
後者の東江一紀「訳者あとがき」。
「寝耳に蚯蚓(みみず)、でした。」
「目をつぶって、読んでみました。読めなかったので、薄目をあけて読んでみました。一読三嘆、臥薪嘗胆(がしんしょうたん)。」
「ごく単純に言って、期待はずれ、じゃない、不安はずれでした。」
ジョークというか駄洒落というかオヤジギャグというか、苦笑満載の「訳者あとがき」だ。訳者も役者だのう。