枯れたオヤジ

 昨晩、ホタルを観に行くはずが自転車は反対へ向いてブックオフ三島徳倉店へ。安岡章太郎「水の神様」講談社1980年初版函付、「アート・ギャラリー クリムト集英社1987年8刷帯付、本格ミステリクラブ・編「本格ミステリ04」講談社ノベルス2004年初版、西沢爽「雑学猥学」文春文庫1984年初版、室伏高信「戦争私書」中公文庫1990年初版、丸谷才一山崎正和「半日の客 一夜の客」文春文庫1998年、計630円。
 画集を観てクリムトの認識を新たにする。展覧会で観ているのに気づかなかった、その表現の深さ。実物を前に何を観ていたんだろう、その当時は。昨日触れた枯れたオヤジになって、ようやく理解できることもある?

 毎日新聞昨夕刊、特集ワイド「歴史家 82歳 色川大吉さん」
「僕は昭和天皇とともに時代を生きてきた。あるときは神と思い崇拝し、あるときは憎悪の対象にした。昭和天皇が国民に対して、戦争をさせてすまなかったと一言もわびなかったのは悪いと思いますよ。ただ、その思いを伝えるため、今の天皇は黙々と努力している。沖縄に行き、サイパンに行き、露骨に謝罪は述べられないけれど、最大限の哀悼の意を表している。天皇、皇后のつらさを、国民は分かっていない。それでいながら、雅子さんに非難を浴びせる。皇族は、日本の中で基本的人権を最も奪われているファミリーなんです。それをどれだけ国民が自覚しているか。僕は、皇族を人権を持つ自由な人間として解放してあげたい。天皇制はやめればいい。」
 枯れなければ出てこない発想かも。

 book off のPでバイシクルの前輪が do 派手にパンク。トホトホ帰宅。too 枯れた気分。