『ブラックスワン』

 山田正紀ブラックスワン』ハルキ文庫1999年初版を読んだ。見事な叙述ミステリだ。折原一は解説冒頭に書いている。

《 『ブラックスワン』は、山田正紀の書いたミステリの最高作である。 》

《 山田氏は『ブラックスワン』において、過去と現在を巧みにおりまぜ、そのバリンジャー・スタイルの傑作に 仕立てあげたのだ。 》

《 『ブラックスワン』は間違いなく、バリンジャーの『歯と爪』を意識した作品なのだと思う。 》

 『歯と爪』は未読。本はあるが、まだ読む気にならない。未読といえば下記の『砂の館』も。

 ネットの見聞。

《 訳者あとがきで、小泉喜美子が作品本体にはほとんど触れず、自作の『ダイナマイト円舞曲』が喜劇仕立ての ゴシック・ロマンに挑戦したつもりだったのに、その狙いを理解してくれたのはほんの一握りでおおかたは クソ・リアリズムの面から見当違いの悪口をいっていた、とこぼしているのがおかしい。 》 ストラングル・成田
 https://twitter.com/stranglenarita/status/763716122101153793

 そのシェリイ・ウォルターズ『砂の館』角川文庫1976年初版はそばの本棚にあった。ってことは最近買った。 記憶にない。小泉喜美子・訳と知っていれば彼女の棚に入れるはず。「訳者あとがき」から。

《 作者の経歴やら生活状況やらを掘じくって調べて、それでもって作品の研究をしたような気になったからって、 そんなのはナンセンス以外の何物でもない。そんなのは週刊誌的関心でしかない。 》

《 やはり自民党は目指してるわけですね、天賦人権説の廃止を。基本的人権言論の自由の制限を。「国民のための国家」 よりも「国家のための国民」を。なるほど、分かりにくいことは何もおっしゃっていません。 》 想田和弘
 https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/764247131829960704

《 一方では、お金をたくさん稼がない代わりに、使わない。資源やエナルギーの循環もよりコンパクトに、 という状況へ移行しようとする動きもある。マーケティングの網から逃れていく人々。 》 原研哉
 https://twitter.com/haraken_tokyo/status/764597707310628866

 ネットの拾いもの

《 『SMAPは終わらない〜国民的グループが乗り越える「社会のしがらみ」』
  矢野利裕 (著)  垣内出版 単行本 - 2016/8/9刊 》

《 ♪ ジャニーが来たなら 伝えてよ 25年間 働いたと 》