昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」新潮社2008年初版帯付、吉田音「世界でいちばん幸せな屋上」ちくま文庫2006年初版、計210円。
一昨日ふれたヤスミン・レヴィYasmin Levyの新作CD「SENTIR」2009年をかけながら小岸昭「スペインを追われたユダヤ人」ちくま文庫を読み進める。十七世紀初頭の画家エル・グレコと十九世紀半ばのロシアの小説家ドストエフスキー。
「グレコは、ドストエフスキーの地獄の認識にさきがけた偉大な芸術家になったのである。」157頁
ヤスミン・レヴィの上記アルバムにはカナダのベテラン歌手レナード・コーエン Leonard Cohen の「ハレルヤ Hallelujah 」のカバーが収録されている。この「ハレルヤ」、ロックバンドU2のボノ Bono もカバーしている。どちらも個性的な歌い方だが、元歌がイチバンと思う。ヤスミン・レヴィの歌では五番ある歌詞のうち一番二番そして五番が歌われている。五番の歌詞(訳:三浦久)。
≪天に神はいるかもしれない/が、ぼくが愛から学んだことは/自分より速く拳銃を抜く奴をいかに撃つかということ/ そして今夜おまえが聞いているのは不平ではない/光を見た巡礼者の話でもない/それは冷たいとぎれがちのハレルヤなのだ≫
ヤスミン・レヴィは「 PORQUE 」という歌に寄せて書いている。(その一部を拙訳)
≪私はこの歌を、あまりに酷い憎しみと戦争のもとで、充分な愛情と平安を受けられずに育つ中東の美しい子どもたちに捧げる。≫
今回の女性三人展は驚きと好評のうちに終了。三日間延長してより多くの人に観てもらってよかった。
きょうは寒さ少しやわらぐ。「フリース+ヒートテック+皮下脂肪の三位一体攻撃で大抵の寒さは撃退できる」という人もいるが、ヒートテック、皮下脂肪は持ち合わせていない私。