二十世紀の芸術本

 昨日ふれた武正秀治「デザインの煎じ薬・全十三包」、104頁。

≪「芸術は自己の内なるものを表現する、自己表現。対してデザインは、ある目的を実現するための手段を表現する、目的表現である」と。
  つくり手が表現するという部分は、芸術もデザインも共通です。ところが、芸術の自己表現が主観的であるのに対して、デザインの目的表現には、絶えず目的という客観的な視点が求められます。≫

 デザインの役割を終えて一枚の絵に戻った作品も美術全集に収録されるような全集ができるといいが。すなわち洋画、日本画から版画、デザイン、イラスト、書など、秀抜な表現という一点で厳選された極上平面作品を収録した美術本。もう一冊は彫刻、建築、陶芸、木工などあらゆる立体作品から秀抜な表現という一点で厳選された極上立体作品を収録した美術本。後世に遺すべき二十世紀の極上芸術遺産図録を夢見る。……こんな厳選本、選定するする人いるかなあ。

 デザイナーの内野まゆみさんが来館。昨日ふれた「ランボー詩集」思潮社2009年3刷を手にしてページをなぜて驚く。「活版印刷じゃない!すごいねえ」とずっとさわっている。ワカル人にはワカル。

 ネットの拾いもの。ビートたけしの古いギャグ。

≪ヘビに訊いた。

 「お前は毒を持ってるか?」

 「イエス、アイ、ハブ」

 これを、ビートきよしが、営業先で得意げに披露。

 ヘビに訊いた。

 「お前は毒を持っているか?」

 「イエス、アイ、マムシ」≫