武器味

 先月、友だちが禽獣店でインコのヒナを買うのに付き合った。貧相でひ弱な声で鳴く。これで育つのかしら、と心配だったけど、昨日届いたメールの写真には、掌の上で寝ているインコの姿。ほう、ここまで育てば大丈夫。バタバタと飛んではドテッと着地するそうで、なんとも可愛いと。溺愛、無条件降伏。インコの武器はまさしくカワイイだ。

 午後、綾瀬市から来館されたご夫婦と久闊を叙す。雑誌『詩とメルヘン』の詩人、画家たちの消息を聞く。昭和の時代に味戸ケイコさんとともに輝いていた牧村慶子さんが健在なことを知る。これはビックリ。これは嬉しい。吉報だ。

 ネットの拾いもの。

《 「女を武器にしている人」は苦手だけど、「女を武器にしていないことを武器にしている人」というのも、それはそれで扱いづらい。

  武器味ですから。》