風の通り抜ける屋内では涼しいけれど、一歩外へ出ると……やはり暑い。昨日の毎日新聞コラム「好きなもの」は文芸評論家三浦雅士。好きなものは、１夜。２闇。３炎。これは絵でいうとジョルジュ・ド・ラ・トゥールではないか。
《 夜の場面を描いた作品が現存する全真作の大半を占め、その作品的特長から≪夜の画家≫とも呼称される 》
「３炎」について三浦は書いている。
《 炎は危険だ。だが、危険にさらされない生命はありえない。いや、生命そのものが危険なのだ。炎を見つめるとはそれを知ることだ。》
癒される本を、と依頼され、四冊の文庫本を知人女性にお貸ししたが、きょう話を聞くと、佐藤和歌子『間取りの手帖』ちくま文庫が最も印象的だったようなので、ブックオフ長泉店で元本（リトル・モア）を購入。当然105円。今度贈呈する予定。文庫本より元本のコメントのほうが面白いと思う。
