昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。斎藤美奈子『月夜にランタン』筑摩書房2010年初版帯付、小池和夫『異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科』 河出文庫2007年初版、計210円。夕食後、『異体字の世界』をさっそく読んでみた。漢字漢字漢字のオンパレード。見たことのない漢字が犇いている。うわ、恐るべし。文字通り文字禍の本か……。これぞ漢字天獄。160頁「常用漢字表に示されていない旧字体」から。
《 画数が変わらないだけでなく、活字では違いがあっても、手書きでは違わないものがほとんどです。例えば「しんにょう」の違いだけでも、込巡迎近返迫迭迷追退送逃逆逐途通逝速造連逮週進遂遇遊運遍過道達違遠遣適遭遮遵遷選遺避還縫導が、(引用者:略)と四七字もあります。熟語をいちいち挙げるのはやめておきます。》
途中で寝てしまった。
午前中は源兵衛川最下流部のヘドロ除去などの作業に参加。汗を流す。午後一時開館。
『全集 美術のなかの裸婦 11 現代の裸婦』集英社1981年初版、山口昌男の解説「記号としての裸婦」を読む。
《 いずれにせよ、日本近代の『洋画』の裸婦があれほど夥しく制作されたにもかかわらず西欧の芸術世界にインパクトを与えていないように見えるのは、決して技術の問題のみで説明できるものではない。こうしたイメージの精神史の匿れた水脈に触れる前提が、『こちら』の『近代』の側に欠けていたと言っては言い過ぎであろうか。西欧の眼にとっては、日本の『近代』の裸婦は見えなくても浮世絵の枕絵のなかの女性に『植物的』に繁茂する原母の姿を見なかったと断言することは難しい。》
ネットの拾いもの。
《 正月に実家に帰ったら、両親が「これ」と「あれ」と「それ」だけで
会話していた。ボケたんだか別の能力に目覚めたんだか、よくわかわんw 》