島田荘司『改定完全版 異邦の騎士』講談社文庫2003年12刷を読んだ。裏表紙の紹介文から。
《 失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。》
記憶喪失の男に襲いかかる犯罪の真相を暴くのは名探偵御手洗潔。男の独白体がちょっと鬱陶しい。「改定完全版のための後書き」の結びから。
《 愛蔵本の企画のおかげで、「異邦の騎士」は十八年の時を経て、ようやく落ち着く場所に落ちつき、完全なものになったと今は満足している。だがこの先また九年ばかりの年を経て読み返せば、はたして著者がどう感じるかは保証の限りではないが。 一九九七年七月十五日 》
今、島田荘司はどんな感想だろう。もっと削り込んだほうがよい、とは思わないかな。
「異邦の扉の前に立った頃」から。
《 この小説を書かせたもうひとつの要素は、まぎれもなくチック・コリアだった。》
ここで紹介されているLPレコード、『第七銀河の賛歌』『浪漫の騎士』は未聴。その前のLPレコードは、よく聴いていたが。
ネットの拾いもの。
《 浦島太郎の文字を見て、「むかしむかし、ふくしまは……」と歌い出してしまった。orz 》
《 朝ごはんをしこたま食べたらすっかり満足して、なんか既に一日が終わった気分。まだ朝7時だけど。》