中村雄二郎『述語的世界と制度』岩波書店1998年初版、「補章 場所から述語的世界へ」を少し読んだ。それまで以上に 濃密。で、とば口を。
《 そこでこんどは、〈弱い思想〉と私のいう〈パトスの知〉や西田［幾多郎］のいう〈場所の論理〉との関係であるが、 いちばん基本的な共通点は、ギリシア以来の伝統的な存在の形而上学あるいは主体の形而上学への疑問であり、批判である。 いっそう具体的にいえば、そこから出てくることだが、概念、論理、方法、能動性、強さの一辺倒に対する、言語、経験、 記憶（回想）、受動性、弱さなどの重視である。 》 329頁
《 翻って顧みるに、われわれの知識の体系とはこの具体的一般者のニ方向に拡がる限りない重層から成っている。 判断の主語的方向と述語的方向である。そして、前者の極限にあらわれるのがどこまでも主語となって述語にならないものであり、 後者の極限にあらわれるものがどこまでも述語となって主語にならないものである。従来の哲学上の範疇（カテゴリー）は、 アリストテレスの場合もカントの場合も、前者つまり主語的な基体 substratum に求められたが、新しい存在論の範疇は、 むしろ後者つまり述語的一般者に求められねばならない。というのも、普通の意識の働きは述語性にあるからである。 自己を映し出す意識という観点からするとき、われとは、ふつう考えられているように主語的統一ではなくて、述語的統一 （場所）なのである。 》 336頁
「どこまでも主語となって述語にならないもの」に二十世紀絵画を席巻した抽象画そして現代アートを連想。制作意図を 説明されなければわからない＝述語を求められている作品群。
ネットの見聞。
《 絵は描かないが絵的な感覚、センスを必要とされる仕事としては、書道家や装丁家、キュレーターやギャラリスト。 書は文字であると同時に、白い平面に黒い描線のクロッキー、あるいはデザインと捉えることもできる。 そこでの構図やバランスは、絵に通じるものがあるだろう。 》 大野左紀子
http://sniper.jp/008sniper/008423they_are_drawing_a_pictu/_9_6.html
沼津市の商業デザイナー内野まゆみさんは能書家でもある。ロゴデザインは永年使われているが、線描画もじつに見事。 周囲はその卓越した魅力を過小評価している。身近過ぎて見過ごされることはよくあるが。
《 ＜規制庁＞汚染土再利用、諮問認めず「環境省、説明不十分」 》 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170109-00000007-mai-sctch
環境破壊しま省だな。
《 九州山口の田舎者達が，日本全土を征服して支配したんだよね。
その時に，俺たちに従えと，天皇を使って，日本中を洗脳したんだけど，
その時の洗脳が，ちょっと強すぎたのではないかと，
九州の田舎者の一人として思う。 》 岡口基一
https://twitter.com/okaguchik/status/818093885813440514
《 浪費されるのは税金だからだよ。 》 想田和弘
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/818114931635716096
《 共謀罪は、凶暴罪。話し合っただけで罪になる。 》 福島みずほ
https://twitter.com/mizuhofukushima/status/817696072206143488
《 これってつまり「誰が一般人でどんな人間が犯罪予備軍であるのかはオレらが決めるんでよろしく」ということだよね？ 》 小田嶋隆
https://twitter.com/tako_ashi/status/817723787441377280
《 （ちなみに言っておくと「イノヴェイションは勇気から生まれる」というのがぼくらの見解だ） 》 WIRED
http://wired.jp/2017/01/03/needs-dont-matter/?utm_content=buffer6c313&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer
ネットの拾いもの。
《 高齢者に車の運転を辞めさせる言葉選手権の結果を発表します。
最優秀賞
『今日は自家用車、明日は霊柩車』 》 坊主
https://twitter.com/bozu_108/status/816941426709708804
《 今日のアラサーは明日のアラフォー 》 Hajime Ishikawa
https://twitter.com/hajimebs/status/817618837965127681
