『道元の言語宇宙』

 寺田透道元の言語宇宙』岩波書店1974年初版を少し読む。道元に劣らず縦横に展開する絢爛たる文章。手強いけれど、蒙を啓く論述に惹かれる。

《 道元は仏現成というたった一つの、しかし全体であるところの、身心の差別、自他の境域、時処の境涯、というよりそういうものの存立の可能性そのものを超えた 事柄を、いつ、どこでも語ろうとしている。 》 「透体脱落」 5頁

《 『正法眼蔵』の中の個々の言語表現は、脱落してその中心思想に吸収され、それを現成、すなわち自己表現させるのに役立つのだ。いわば道元は質量を持たぬ 道具としての言語の特質を極度に利用した絶対的表現主義の立場に立っている、とも言えるのである。 》 「透体脱落」 6頁

《 道元にあっては古仏の言葉さえ曲解されるのである。曲解さえあえてすることによって、その意味を完璧ならしめることが庶期されているのだ。 》 「透体脱落」  9頁

 庶期は庶幾(しょき)の誤記だろう。”こいねがうこと”と、机上の広辞苑に。

《 しかし禅の語るさまざまな悟道の例話は、その契機が、もはやその他に宇宙を考える必要がないと思われるほど充実した現時一刻の自然と自己の抜きさしならぬ 調和の実感にあることを示している。(中略)しかしそれも意志をもって持続させなければ、単に審美的な偶然の一状態として終るにすぎないということがある。 それをたゆみなく持続させるには大変な意志が要るのはあきらかだと言ってよかろう。しかもその莫大な量の意志は、宇宙の現時にしてしかも永遠の調和の相を 変えないようにはたらかなければならないのだから、ここでは意志も脱落することを求められていると言えよう。 》 「透体脱落」 26頁

《 その表情を僕は証上さらに極りない修を重ねて、功夫をさえいくたびか脱落し、虚無に踏み入って行く僧侶の、宇宙にも仏法にも挑戦しかねまじい表情ととりたく 思う。その位彼の行文は強勁であり、彼のように思想の力のみによって自己の思想をささえた思想家が他にどれだけいるだろうと思われる。 》 27頁

 午前八時30.0℃。暑さには強いほうだが、℃が過ぎる。家こもり。な、ことにはゆかず、午後、電話で呼び出され、野暮用を片付ける。それから行きがかりで、 母子の夏休みの宿題、川の質問に答え、自宅の方向が同じなので、母子を四の宮川の秘密の場所へ案内。お魚いっぱい。母子共に大いに喜ぶ。帰宅。シャワー。

 ネット、いろいろ。

《 1835年にライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団の主席指揮者となったメンデルスゾーンは、38年という短い人生の最後の12年をライプツィヒで過ごした。 当時、忘れられかけていたバッハやヘンデルの作品を掘り起こし、その評価を後世に揺るぎないものとしたのは彼の功績だ。/ 川口 マーン 惠美  》 現代ビジネス
 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/56814?page=3

《  1945年8月2日,参謀本部第二部長の有末精三が,現天皇を含む学習院の6年生に講話を行った.学習院軍事教官兼御用掛の高杉善治少将の回想を引用する
  「有末中将の話は,太平洋の島々から中国にわたる各戦線の戦況を概略説明し「現在,日本軍は不利な状態にあるが必ず勝てる.最悪の場合でも,本土決戦に 》  数学史研究者
 https://twitter.com/redqueenbee1/status/1025085053775179777

《 天皇のお言葉に秘められた「烈しさ」を読む/白井 聡 國分 功一郎 》 東洋経済ONLINE
 https://toyokeizai.net/articles/-/229557

《 あらゆる分野で性差別無しに能力順で選んだらそれだけで革命的に良くなるんじゃないのこの国 》 島田虎之介
 https://twitter.com/Shimatorax/status/1024848639221366789

《 第63回:バンクシーを盗んだ男 》 佐々木俊尚
 https://eiga.com/extra/sasaki/63/

《 サイゼリヤより、初デートにココイチへ行き、トッピングなどで相手を見極めるのはどうだろう。「カツにカツを盛るようなやつは何させても駄目だ」 「チーズとシーフードなんてトッピング同士で喧嘩する事もわからんセンスのやつなのか」。 》 龍の字
 https://twitter.com/dragon_boss/status/1024828894623358976

《 右でも左でもないところを歩いていたら、道の真ん中で車にひかれてしまうんですよ 》

《 「日本に行ったら、時刻表以外は信用するな。」 》

《 不快指数がアベシンゾー。 》