『現代存在論講義 I』七(閑人亭日録)

 倉田剛『現代存在論講義 I』新曜社2017年初版、「第五講義 唯名論への応答」を読んだ。

《 実在論が普遍者としての性質の存在を主張する立場であるならば、唯名論はそうした性質の存在を否定し、個別者のみが存在すると説く立場である。〔中略〕
  「実在論vs.唯名論」という対立の構図はそれ自体誤ったものではないが、十分にきめ細かなものではない。実在論の中にも様々な立場があるのと同様に、ひとくちに 「唯名論」と言っても、その内部において複数の立場が区別されうるからだ。われわれが以下で検討するのは、(1)クラス唯名論、(2)類似性唯名論、 (3)述語唯名論、(4)トロープ唯名論という四つの立場である。 》 139頁

《 いま述べた意味において、僕は依然として「生まじめな存在論者」であり、この講義は、そうした存在論者たちに共通する態度──「存在の問いは、有意味な問いで あり、かつトリヴィアルな仕方で解決されるものではない」という態度──にもとづいて展開された。 》 175頁

 へえ~の唯名論。知らなかったことばかり。勉強になりました。倉田剛『現代存在論講義 I』、とりあえず読了。

 ネット、うろうろ。

《 「会議から推薦された候補者について、内閣総理大臣が会員に任命しないことが法的に許容されるかどうかが問題となる」   日本学術会議事務局が法制局に示した最初の伺い文書。任命拒否はできるという「一貫した法解釈」はなかった。全ては杉田官房副長官の人事介入から始まった。 12・17内閣委員会より 》 田村智子
https://twitter.com/tamutomojcp/status/1339509455864569856

《 法解釈をめぐる法制局との協議は、提出された資料によれば、9月5.20.27日、10月4.9.10.11.16.22.24.25.30.31日、11月2.6.13日。この過程で任命拒否の根拠となる 文書は何度も修文されている。   内閣府学術会議事務局は、一部を黒塗りにして提出した。法解釈文書の黒塗りはありえない。 》 田村智子
https://twitter.com/tamutomojcp/status/1339512466586288129

《 神経を逆撫でするためにやってるとしか思えない。科学者の意見も聞かず、ろくにコロナ封じ込めの戦略も持ってなく、未来に向けてのシミュレーションもなければ、 ワクチンのスケジュールも説明できない政府が、なんで五輪を開催できるのか。 》 平野啓一郎
https://twitter.com/hiranok/status/1339717795102089216

《 感染者数が過去最大。検査も無し、ロックダウンも無し、補償も無し。警報の発令のみ。GoToは来年6月まで継続で、五輪は開催。

  こんな国、世界に他にあるのでしょうか? 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1339637506170474496

《 動画:他人の「顔」で歩いてみませんか?実在する人の #マスク を販売へ 》 ロイター
https://twitter.com/ReutersJapan/status/1339790152156114946