『大岡信  架橋する詩人』三(閑人亭日録)

 大井浩一『大岡信  架橋する詩人』岩波新書2021年初版、「第4章 「唱和」のよろこび」を読んだ。副題が「『紀貫之』『うたげと孤心』『春 少女に』」。 三作とも未読。連句連詩について主に論じられている。縁遠い分野。それはそれとして注目するいくつかの文章に出合った。

《 深刻な主題を軽快なスタイルで──これは大岡の文学的流儀の本質をついた言葉でもある。 》 154頁

《 ここでいう「作者以外の人の了解」の困難がむしろ「実験性」として評価されること自体が、現代詩の「袋小路」の一つの象徴的現象であり、大岡の危惧するものだった といえよう。 》 170頁

 朝から急用で外出。帰宅してすぐに風の子造形教室展のお手伝いへ。日暮れ近くに帰宅。知人と街頭で待ち合わせ。帰宅。ぐったり。一章だけ読んだ。