『大地の五億年』二(閑人亭日録)

 藤井一至(かずみち)『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』ヤマケイ文庫2022年7月5日初版第一刷を少し読んだ。

《 2億年前の多雨湿潤な条件で広がった酸性土壌に適応することで、針葉樹は地上を制覇し、恐竜とともに繁栄した。(引用者・略)
  2億年前の大地を席巻していたはずの針葉樹が、北方林へ、あるいは南半球のごく一部へ追いやられることになったのは、新たなグループが台頭したからだ。被子植物で ある。 》 81-82頁

《 今から1・5億年前、ブラオキサウルスの時代(ジュラ紀)からティラノサウルストリケラトプスの時代(白亜紀)に移ると、被子植物が出現し、熱帯地域は針葉樹 (裸子植物)から被子植物へと急速に取って代わった。 》 82頁

《 フタバガキの根の働きを調べるため、私はインドネシア東カリマンタン州へ飛んだ。
  熱帯雨林を一望できる60メートルの観測用のタワーから見た夕暮れの景色は美しかったが、ゆらゆら揺れるタワーを降りる足は震え、自分が高所恐怖症であることを 思い出した。その恐怖心が間違いではなかったことは、数年後にタワーが風で倒れたことによって裏付けられた。 》 88頁

《 美しい共生関係と呼ぶべきか、人間臭いギブ・アンド・テイクの契約関係と呼ぶべきかは難しいが、外生菌根菌とフタバガキは持ちつ持たれつの関係を保ちながら、 地上で、そして地下でそれぞれ優占することが可能になった。
  60メートルの樹木を栄養面から支えるのは、地下のミクロな世界での、根とキノコ(外生菌根菌)の頑張りである。酸性土壌へのミクロな適応戦略によって、フタバガキ は東南アジアで繁栄した。熱帯雨林の高い生産性は、フタバガキとキノコの、土を介したネットワークに支えられている。 》 89-90頁

《 黒ぼく土で作物を育てようとするたびに、酸性と、リンの欠乏が問題となった。(引用者・略)黒ぼく土を耕す農家のおじさんが、「うちの土はいい」と言うことが あれば、それは長年の努力と化学肥料の賜物である。 》 112頁

《 この黄砂からできる日本海側の土は酸性になりやすい。そこで生まれ育ったブナやスギは、数百万年の進化の末に、酸性土壌への適応力を身につけた。 》 114頁

《 大型恐竜は、小型恐竜、そして人類の祖先・哺乳類に取って代わられていく。巨大化は繁栄の証しのようで、絶滅への序章だった、という話を私たちは笑うことは できない。 》 147頁

 ネット、うろうろ。

《 1人で行くべき場所ではない選手権

  もう一回見直しましょう 》 坊主
https://twitter.com/bozu_108/status/1569935399472201728

《 特殊浴場完成。見るなっ! 》 山本 高樹/昭和ジオラマ作家
https://twitter.com/kahu2017/status/1569166724955803649

《 僕のイメージ。青木さんは風景における構造物の水平垂直の稜線なしに、人物の佇まいだけでも「パース」を(正確に、とは言わない)説得的に描ける稀有な人で、 そこにこそ真面目にデッサンの訓練をしてきた美大絵画科あたりの学生が首を垂れるポイントがあると思う。もちろん僕も。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1569699129257005063

《 うまく検索できなかったけれど、ここら辺から滲み出る天性の勘。 》 会田誠
https://twitter.com/makotoaida/status/1569702309437018114

《 めちゃくちゃなコロナ対策と、めちゃくちゃなカルト汚染政治で、きりもみ状態で飛んでいく日本。

  皆さんの目にも、そう映りませんか? 》 Koichi Kawakami, 川上浩一
https://twitter.com/koichi_kawakami/status/1569617803862507521

《 色々な立場の人がいて、その利害の調整にはたいへん手間がかかるけれど、その手間を惜しむと民主主義は成り立たないという考え方がなぜか「抑圧的」と見なされて 「みんな同じ考えがいい(反対者は敵だ)」という考え方をする人が「自由」を名乗る。不思議な話です。 》 内田樹
https://twitter.com/levinassien/status/1569696453463015425?cxt=HHwWgoDUnfOm18grAAAA

《 自尊感情が乏しい人たちは、権力者との距離で自分の自尊心を満足させるのか。 》 林 譲治
https://twitter.com/J_kaliy/status/1569829506122416128

《 あっ、これはある。もの凄くある。権力に踏みつけられている人らが熱狂的に権力者を支持するのは、だいたいこの心理的機序っぽい。 「せめて権力者の側にいるとでも思い込まないことには、つらくて自分を支えられない」という悲しい状況だ。 》 松浦晋也
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1569832556060876800

《 そろそろ鈴木エイト氏のところにも招待状来る頃では?国民目線で一番国葬に参加してほしい人だもの。 》 壺の代わりに偽猫リュックにお布施した人
https://twitter.com/nasitaro/status/1569859935265255425