『富士に立つ影』(閑人亭日録)

 白井喬二『富士に立つ影』を河出書房の三冊本(昭和三十一年九月十日初版発行)、上巻を少し読んだ。元は新聞連載小説。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E5%A3%AB%E3%81%AB%E7%AB%8B%E3%81%A4%E5%BD%B1
 百年ほど前の大ベストセラー小説とはどんなものだろうとほんの少し読んだが、目にしたことがない言葉遣いが頻出。これには驚いた。数例を。

《 超築法無限の奥底 凡倉 簡言悟文 天恵利 一地安立 意表警抜 古今完璧 強(あなが)ち 》 「築城家前記」 四