一の悲劇

 法月綸太郎『一の悲劇』祥伝社ノン・ポシェット文庫1996年初版を読んだ。小学生の子供が人違いで誘拐され、身代金授受に失敗し、殺される。誘拐されるはずだった子供の父親の独白で物語は進む。歳月を乗り越えてくる悪夢。そして驚愕の真犯人。『頼子のために』に続く家庭の悲劇。

 裏表紙の紹介文から。

《 鬼畜の仕業は誰が、なぜ? やがて浮かんだ男には鉄壁のアリバイがあった。名探偵法月綸太郎と共にいたというのだ…。 》

 うーん、探偵以外の語り手は苦手だ。

 「文庫版あとがき」から。

《 この長編を書いたのは、二十六歳の時、一九九○年から翌年の初めにかけての期間である。 》

 午後、東京からの学生たちの視察対応でしばらく閉める。午後五時前、再び開ける。

 ネットの見聞。第一の悲劇。原子力保安院

《 原発直下に地盤をずらす「断層」があっても原発の運転を一律に禁止せず、継続の可能性を残す新たな安全評価基準の導入を、経済産業省原子力安全・保安院が検討していることが28日、分かった。 》

《 「愛は地球を救う」テレビの方が点字ブロックの上に三脚を設置している模様(写真)です。30年近く経って未だに地球が救えないのはきっとこのあたりに問題があるんですね。 》

 ネットの拾いもの。

《 「電灯買ってきた。つけた」と簡単に書いているが、前のシーリングライトをはずし、新しいライトをつけるまでの壮大な苦難の道は、原稿用紙800枚ほどの長編が書けるほどの艱難辛苦紆余曲折であったことよ。 》