元日

 朝日を浴びて、なにか清新な気分。一日のことなのに、去年がはるかに遠ざかったような。風は強いけれど、寒くないなあ。天気晴朗なれど浪高し、だ。それにしても、朝早く救急車は行き、電車は定刻どおりに動いている。仕事をしっかりこなしている人たちがいる。機械には任せられない仕事。

 ご近所の人たちと新年のご挨拶をした後、年賀状を見る。それぞれに歳を感じる。生きているうちが花。今年は知人たちとの再会を果たさなくては。

 本棚には『大滝詠一のゴー!ゴー!ナイアガラ 日本ポップス史』自由国民社1984年。You Tube で「日本ポップス伝2」を聞く。
 http://www.youtube.com/watch?v=NPdjIzOvoLE

 昨夜は『衝撃を受けた時代小説傑作選』文春文庫2011年初版からあさのあつこ選の岡本綺堂「冬の金魚」を読んだ。再読。きょうは本棚から典厩五郎『探偵大杉栄の正月』早川書房2003年初版を抜き、読み始める。

 ネットの見聞。

《 人間のいのちの尊厳について考えているのだが、尊厳という概念の素晴らしいところは、どんなクソみたいな人間にも尊厳はあるし、どんなクソみたいな人間でも尊厳について考えることができるし、尊厳が保証されたとしてもただちに人間が幸福になったり生きる意味を見出したりできないところだな。 》 森岡正博

《 不思議だね。弱者救済の話をすると必ず「それならお前が助けに行け、何もしないのに偉そうにいうな」という人が出てくる。私なりにできる事はやっている。しかし個人にできる事には限界がある。そこで納税者の立場から行政に対して善処するよう声を上げるのは当たり前の話。これを人任せとは言わない。 》 松井計

《 「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」の刊行が決定しました。2014年秋刊行開始の予定です。 》