『生命誌の世界』六

 中村桂子生命誌の世界』NHK出版2004年3刷を少し読んだ。

《 アポトーシスと呼ばれるこの現象は、細胞のゲノムに死ぬべき時が予め書き込まれており、それに従って細胞が整然と死ぬという現象です。この役割には二つ あります。一つは、ある時点で生体にとって不要な細胞を除くことによる全体の制御です。 》 116頁

《 アポトーシスのもう一つの役割は、本来自分の細胞であるのに、異常をきたして他の細胞、ひいては個体に害になるような細胞を除去することです。 》 118頁

《 腫瘍化して増殖しようとする細胞の力とアポトーシスという死滅の方向へのはたらきとが闘うわけですが、ここで興味深いのは、細胞全体にとっては生きる方向 である増殖が個体にとっては死への方向であり、細胞にとっての死が個体の生の方向だということです。(中略)むしろ、生のための死もあり、生と死はお互いに 絡み合いながら生きることを支えていると捉えた方がよさそうです。 》 118-119頁

 ネット注文した古本、『南方熊楠全集 第8巻』平凡社1982年5刷が届く。1000円。元パラ付。定価4200円。1972年の初刊時には高くて買えなかった本。嬉しい。
 午後、用事を済ませ、その先のブックオフ函南店まで自転車で行く。河野多恵子『逆事(さかごと)』新潮社2011年初版帯付、『自選 谷川俊太郎詩集』岩波文庫 2013年8刷、森奈津子『姫百合たちの放課後』ハヤカワ文庫2008年初版、計324円。きょうの四冊、どれも読まれた形跡が全くない。新品同様。

 ネット、いろいろ。

《 旬感☆ゴトーチ!「世界に誇る水の景観“源兵衛川”〜静岡・三島市〜」 》 NHKテレビ総合
 2018年9月24日(月) 午後0:15〜午後0:40(25分)
 http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2018-09-24&ch=21&eid=29723&f=4848

《 富士の雪解け水が流れる町・三島から生中継。世界水遺産に登録された源兵衛川を歩き極上の三島うなぎを食べる! 伝統の染物もご紹介。リポーターは静岡出身の岩崎恭子さん。 》

 どこのうなぎ屋だ?

《 函南前方後円墳発見 筑波大など研究チーム 》 伊豆新聞
 http://izu-np.co.jp/nakaizu/news/20180918iz3000000004000c.html

《 あらゆる生命には死が訪れる。そのことは、死んで物質的に軽くなった者たちの計り知れない重さによって現在の私たちが存在することを(パース記号論的には) 示している。そのことはさらに、精霊や死者や神が死後の実在の一部であることを照らし出すのだ。(コーン『森は考える』第6章より) 》 奥野 克巳
 https://twitter.com/berayung/status/1041338972956286977

《 【爆笑注意】お兄系ファッション雑誌「メンズナックル」キャッチコピーランキング 》
 https://matome.naver.jp/odai/2134453033475236401