赤と黒

 風が強い。落葉。葉が落ち尽くすと季節は晩秋から初冬へ切り替わる、と思う私。生垣の山茶花が咲いて散って咲いている。気に留めなければ気づかない。「わたしを忘れないで」
 来年一月六日からの企画展「内田公雄展 創造の軌跡 1956-2005」のチラシを作成、試し刷り(カラーコピー)。ま、いいか。未亡人に送って承諾を待つ。今回はアトリエに秘蔵されていた作品を展示。独立美術展個展で発表されたきり数十年しまい込まれていたものと遺作。遠い記憶の底から甦ってきた絵画群。忘却には惜しい作品だ。ついでに打ち明けてしまえば、来年一年は開館十周年記念で入場無料!

 スタンダール赤と黒」読了。人間心理の洞察には舌を巻いた。これがフランス・レアリスム小説か。すごい小説だ。若い頃読んでもどこが面白いのかすごいのかワカランはずだ。脱帽。