人生

 風もなく穏やかな陽気。ブックオフ長泉店で三冊。本格ミステリ作家クラブ・編「天使と髑髏の密室」講談社文庫2005年初版(本格はやっぱり気になる)、ヴァルター・ベンヤミン「パサ−ジュ論 第五巻」岩波現代文庫2003 年初版(残りの四巻はいつ買えるんだろう)、「調理のコツ365日」千趣会1997年50円(料理は最近あまりしていなので基本を忘れていそう。料理本は21世紀初かな)、計260円。

 一枚の鉛筆画のカビの増殖が止まらないので日に当てた。曝書みたいなものだ。縦の絵を横にしていたらとても悲しい表情になった。そんな目で見つめないで。

 人生には笑いが必要だ。昨日買った早川良一郎「散歩が仕事」には微笑をいざなう話が箱詰。この本は箱入りではないけど。才色兼備の美人について。
「気立ては皺がよらないけど、顔は皺がよる。骸骨やこれも美人のなれの果て、といった人がいるけど、皺々やこれも美人のなれの果て、という印象は幾度も感じたことである。」
 骸骨や〜を早速使ってみた。受けた。

「そうだろうな、ベッドで死を待つことになっても看護婦をくどくんだろうな。」
「あたりまえだ。ベッドでほかにすることがあるか。」