東京へ行ってくる。日本橋高島屋での坂部隆芳展と信濃町佐藤美術館での諏訪敦展を観て廻る。これだけで満足。具象画に分類される二人の作風の隔たりがじつに興味深い。坂部隆芳の絵画については、以前書いていた。「山王曼荼羅図」。今回の絵画は、この文章の延長線上にある。諏訪敦は今回まとめて観て、その展開に嬉しくなった。2006年以降彼の絵画は目覚しい深化を遂げた。「大野一雄」2007年、「 Japanese 02 」2007年、「 Japanese 03 Whaling 」2007 年〜制作中の三作品に特にぐさりと深く感応した。今その感応を言い表す言葉を探している。