昼前、雑用で外出して帰宅たら俄かにお掃除モードに。掃除機を隅から隅まで動かす。夏の大掃除だ。汗びっしょり。水風呂へドボン。ふう、気持ちいい。
泡坂妻夫『奇跡の男』光文社1988年初版を再読。ずっと昔に読んだので初読と同じようなもの。趣向の違ったミステリ短編五編を収録。登場人物は女子大生から七十歳過ぎの老人までさまざま。全編をとおして読むと、これは大人の読み物といった印象。山田正紀、霞流一らからは得られない枯淡の味わい。といって、泡坂妻夫はこういう淡色系の作品ばかりではない。こってりした厚塗りの油絵のようなミステリも手がける。それら総てをひっくるめて、大人の味わいがある。これは泡坂妻夫ならではの特色。筆遣いがじつに上手い。紋章絵師にしてマジシャンという経歴がなせる技か。
毎日新聞朝刊、早川書房の広告。「ススキノ探偵シリーズ ついに映画化!」の文字。
《『バーにかかってきた電話』東直己(あずまなおみ)「原作」大増刷 》
《 映画化名「探偵はBARにいる」 》
間違えやすい。東直己に「ススキノの便利屋」シリーズがあって、第一作が『探偵はバーにいる』、第二作が『バーにかかってきた電話』。
その新聞広告の裏側は『週刊エコノミスト』の広告。
《 崩壊へ秒読み 中国バブル 》
《 トラブル続出 "中国版新幹線" 》
ドンピシャリ。